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【聖香さん虐待死】内縁の夫に求刑17年 「しつけでなくイジメ。虐待を楽しんでいる」
このニュースのトピックス:◇学術・カルチャー
大阪市西淀川区で昨年4月、松本聖香さん=当時(9)=を虐待し衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死と死体遺棄の罪に問われた母親の内縁の夫、小林康浩被告(40)の裁判員裁判の論告求刑公判が29日、大阪地裁(樋口裕晃裁判長)で開かれ、検察側は懲役17年を求刑した。一方、弁護側は最終弁論で改めて保護責任者遺棄致死罪について無罪を主張、結審した。判決は8月2日。
検察側は論告で「9歳の女の子が一身に受けるにはあまりにも強烈な虐待で、聖香さんの味わった苦しみは想像に余りある」と指弾。「しつけのレベルを超えた暴行でしつけに悩む親の姿は一切なく、単なるいじめ。虐待を楽しんでいるようにもみえる」とし、動機について「聖香さんを自宅から追い出すためで、身勝手きわまりない」と非難した。
一方、弁護側は最終弁論で「小林被告がしたことは道義的にも社会的にも許されないが、暴行は起訴された事実ではない。聖香さんが極度に衰弱していたのか、証拠に基づいて判断してほしい」と述べ、聖香さんの死因が衰弱死ではない可能性があると主張した。
小林被告は最終意見陳述で「今は聖香に謝りたい。それしか言えません」と淡々と話した。
起訴状によると、小林被告らは共謀し、殴打や十分な食事を与えない虐待で衰弱した聖香さんをベランダで寝具を使わせずに寝かせて昨年4月5日午後、衰弱死させ、6日夜、遺体を奈良市の共同墓地に埋めて遺棄したとされる。
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