岡山県玉野市が交付するののちゃんのナンバープレート=玉野市提供
漫画家いしいひさいちさんの出身地・岡山県玉野市が、125cc以下のオートバイのナンバープレートに「ののちゃん」のデザインを採用する。海に面した土地柄を表す波と魚も描かれ、排気量別にピンク、黄、白の3種類。交付は12月1日からで、従来のプレートも選べる。
ののちゃんが暮らす「たまのの市」には港や競輪場、造船所があり、玉野市の風景と重なる。8月で市制70周年を迎える市は、ののちゃんをイメージキャラクターと位置づけ、イベントなどに活用。いしいさん側も「町おこしにつながるなら」と無償での使用を快諾した。
125cc以下のオートバイのプレートは、規定寸法内で視認性が確保できれば自治体が自由にデザインできる。2007年に松山市が小説「坂の上の雲」の舞台をPRするため雲形のプレートを導入したのを機に、滝と紅葉(大阪府箕面市)、瀬戸内海と船(広島県尾道市)などの「ご当地プレート」が誕生している。(八尋紀子)