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【社会】

「羽豆岬」に熱視線 SKE48“ご当地ソング”

2010年7月27日 夕刊

プロモーションビデオの撮影で羽豆岬を訪れたSKE48のメンバー=愛知県南知多町師崎で(ピタゴラス・プロモーション提供)

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 愛知県の知多半島の突端にある羽豆(はず)岬(南知多町師崎)が、名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ「SKE48」の最新シングルCDに「羽豆岬」として取り上げられ、注目を集めている。プロモーションビデオ(PV)の撮影地をファンが訪れるなど、早くも観光宣伝に威力を発揮。地元は“SKE効果”にいっそうの期待を寄せている。

 「羽豆岬」は、7日発売のシングルCD「ごめんね、SUMMER」の通常盤タイプBに収録。「師崎から向かってる 夏への一本道」「羽豆岬の思い出は 青春そのもの」など、作詞家秋元康さん(54)による歌詞が軽快なメロディーで歌われる。

 SKEの所属事務所「ピタゴラス・プロモーション」によると、秋元さんが「かつてデート場所としてにぎわい、今は少し寂しい見晴らしの良いスポット」を東海地方で探すよう指示。羽豆岬と、岬にある築47年の展望台が選ばれた。SKE48の曲でタイトルに地元の地名を含むのは初めて。

 5月末から6月初めに撮影されたPVでは、メンバーが羽豆岬や内海海水浴場、美浜町野間の野間灯台を巡った。展望台で記念撮影をしたり内海の浜を走ったり。インターネットの動画サイト「ユーチューブ」での視聴は27日午前で25万7000回を数える。

 内海海水浴場前の民宿「喜楽屋」にはPV公開直後から、男性ファンや若い女性グループが訪れ、メンバーがPVで食べていたのと同じかき氷やソフトクリームを注文していく。おかみの日比高子さん(65)は「南知多に来てくれる人が増えてありがたい」と喜ぶ。

 この人気に、南知多町観光協会はホームページにPV撮影地への交通手段を掲載した。町商工観光課は「夏本番に向けて、これ以上ないPR」と歓迎。師崎観光協会の鈴木善人会長(60)も「テレビ番組で歌ってくれれば、より反響が広がる」と期待する。

 所属事務所の担当者は「SKE48は、地域密着が活動テーマの一つ。愛知の人たちに喜んでもらえるのはうれしい」。秋元さんは「歌をきっかけに展望台が整備され、若者の人気スポットになれば」と話しているという。

 【SKE48(エス・ケー・イー・フォーティーエイト)】 アイドルグループ「AKB48」の妹分として2008年7月に活動開始。メンバーは10代前半〜20代前半の愛知県内出身者を中心に45人(今年3月現在)。「羽豆岬」を歌うのは、このうち大矢真那さん(19)ら8人。グループ名は拠点の栄(SaKaE)の頭文字から。総合プロデューサーは秋元康さん。

 

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