大相撲の放駒巡業部長(元大関魁傑)が、夏巡業初日の南魚沼巡業(8月6日、ディスポート南魚沼)の開始前に全関取を集めて賭け事禁止の徹底などを訓示することが27日、分かった。
4月の春巡業では朝げいこの出席などを訴えたが、今回は支度部屋での過ごし方が中心になる。放駒部長は「みんなわかっていると思うけれども、そういう話をしなければいけないかなと思っている」としている。
巡業中の支度部屋は、力士がリラックスできる貴重な場所だ。昼寝やDVD観賞をして1人で過ごす力士もいれば、気の合う仲間でゲームをすることもある。野球賭博問題に関連して、一部では仲間内の花札でお金を賭けていたことも報じられており、あらためて支度部屋の風紀を正そうというわけだ。
一連の不祥事で8月12日に予定されていた青森巡業こそ中止になったが、残る5会場は開催を決定してくれた。放駒部長は「予定通りやってくれるというのはありがたい。汚名返上という意味もある」と、品行方正な巡業を誓った。
(2010年7月29日)