元気で明るい性格で知られた山本アナだったが、「産後うつ」という病魔に苦しんでいた。
慎輔さんは自殺理由について「うつ病を患っていました」と告白。「心臓に毛が生えていると思うくらい明るく、信念があった」という自慢の妹が、出産2カ月後の4月「すべてにおいて自信がない」と不安を口にするようになったという。
そこで5月19日に病院を訪れ、うつと診断された。当時を「妹は自分で育児ができていたにもかかわらず、『やれない』という絶望感が襲っていました。それが、うつの症状だと本人は理解していた」と振り返った。
今年初めから産休を取得していた山本アナは2月に出産して以来、海外でマリンスポーツのインストラクターを務める夫と離れ、都内に住む両親の下で育児に専念。現場マンションには、中層階に住む祖父に子供の顔を見せるため訪れていた。
発見された携帯電話には、あて先のない未送信メールで「私を愛してくれたすべての皆さま、ありがとう」という内容のメッセージが残されていた。うつの原因について慎輔さんは「断定できないが、私が見ていたところでは、子供のこと、夫のこと、将来のこと、それが引っかかったんだと思う」と声を震わせた。
番組では、同じ1999年に入社したフジの長谷川豊アナ(34)が「(キー局アナで作る)同期会の中でも中心的な存在で、幹事役を買って出たりして、うつ病になりやすい人には見えませんでした」とコメント。一部の同期には、産後うつを打ち明けていたという。
元日テレアナで現在フリーの松本志のぶ(41)は28日夜、ブログに「いまだに気持ちの整理がついていません…」と悲痛な胸の内を綴った。09年3月に退社した際は「『何があっても応援しますよ!』と最初に声をかけてくれた」といい、「その茶目っ気たっぷりな笑顔を、忘れることはできません」と故人を偲んだ。