民主比例落選の野村容疑者を逮捕　運動員買収容疑

　１１日に投開票が行われた参議院選挙で運動員を買収したとして、警視庁捜査２課は２８日、公職選挙法違反の疑いで、民主党公認で比例代表から出馬、落選した不動産売買会社「アルテカ」＝東京都港区北青山＝社長の野村紘一容疑者（６５）を逮捕し、関係先を家宅捜索した。

　同課の調べによると、野村容疑者は選挙期間中、自分の会社の社員やアルバイト従業員に報酬を支払い、電話で投票の呼びかけなど選挙運動をさせた疑いが持たれている。

　野村容疑者は日大法学部出身で、昭和５０年から「アルテカ」社長、２０年１２月から学校法人「ノースアジア大学」（秋田市）客員教授などを歴任。参院選では民主党から出馬し、比例区で１７４８０票を獲得したが落選した。