宝富士１０場所でスピード昇進、親方「協会の宝に」

　大相撲の秋場所番付編成会議で、初土俵から所要１０場所で新十両となった宝富士（２３）＝本名杉山大輔、青森県出身、伊勢ケ浜部屋＝、は２８日、名古屋市の伊勢ケ浜部屋で記者会見した。

　近大相撲部出身の宝富士は昨年の名古屋場所で三段目優勝を果たし「あと１年くらいで関取に」と話しており、まさに有言実行のスピード出世。師匠の伊勢ケ浜親方（元横綱・旭富士）は「体が大きいし、パワーもある。一番上を目指し、名前の通り協会の宝になってほしい」と大きな期待をかけた。宝富士は「まだ実感がないけどうれしい」と笑顔いっぱい。まだ大銀杏が結えないが「自分の相撲を取って勝ち越したい」と来場所の目標を掲げた。