下水道に不良品あめ流す　違法処分の疑い

　キャンディーの「ホールズ」などを製造する名糖産業（名古屋市西区）が、同社名古屋工場で不良品のあめを溶かし、下水道に捨てていたことが２８日、分かった。市は廃棄物処理法違反（不法投棄）の疑いもあるとみて工場などの調査を始めた。

　名糖産業の説明によると、約３年前から、包装がうまくいかないなどした不良品のあめを溶かし、水で薄めた上で下水道に廃棄していた。廃棄量は月数百キロから約１トンに上ったという。

　同社は不良品の大半は産業廃棄物として業者に引き取ってもらい、適切に処理していたが、一部について「担当者が水質基準を満たした上で下水道に流していた」と説明している。

　同社の三矢益夫総務部長は「行政の意見も聞きながら、適切に改善したい」としている。

　同社は１９４５年設立、従業員約３５０人。他社製品のホールズの製造を請け負っているほか、アイス「ホームランバー」などの菓子を中心に製造している食品メーカー。（共同）

　［2010年7月28日12時58分］