Rackspace: 遂にWindowsサーバのベータ提供開始!

クラウドベンダーRackspaceが遂にWindowsサーバのベータ提供を開始したようです。
2009年11月に彼らのブログで発表さたものがリリースされたようです。

Rackspaceさんから下記のようなメールが届いたので早速お試しすることにしました。
おそらくは日本での最速レビューになるかと思います。（但し、内容は薄いです＾＾；）

では、早速Rackspace Cloudにログインしてみましょう。

仮想マシンイメージの選択

ログインして気づくのは、少しばかりルック＆フィールが変わったところでしょうか。アイコンなども多少お洒落にリメイクされたような気がします。

特に仮想マシンイメージの選択画面は完全にリニューアルされて、とても分かりやすくなりました。（少しロゴでかすぎですが）

イメージ選択画面の上を見ると、「Linux」、「Windows」「My Backups」というタブが選択可能です。
ここでWindowsタブを選択すると、本日の目玉のWindowsイメージが選択できるというわけです。

レターにあるように現在選択できるイメージは、下記の5種類。
Windows 2003 or 2008 、32bit or 64bit 、2008はR2 or SP2と分かれております。（2008 R2からは64bitのみになったんですね）

* Windows Server 2003 R2 Service Pack 2 Enterprise Edition 32-bit
* Windows Server 2003 R2 Service Pack 2 Enterprise Edition 64-bit
* Windows Server 2008 Service Pack 2 Enterprise Edition 32-bit
* Windows Server 2008 Service Pack 2 Enterprise Edition 64-bit
* Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition 64-bit

すべてEnterpriseEditionになっているのは、Microsoftの仮想化ライセンスを考慮してのことだと思われます。
Rackspaceのサービス価格の検証はまだですが、Standardを選択するよりも安く設定されているのであれば、問題はないでしょう。

今回はもっとも最新のWindows 2008 R2 64bitを選択しました。

仮想マシンスペックの選択

サーバスペックは2008 R2 は特にメモリ要件が厳しいため 2048GB , 80GBを選択してみました。
（どうせすぐに消すつもりだったので最大の15GBでも良かったのですが）

仮想マシンの作成

画面上部に緑枠で表示される
「Your root password will be: win001rmmN1F60D」がWindowsのAdministratorアカウントのパスワードになります。
別途メールで登録したメールアドレスにもメールが届きます。
HTTPSアクセスとはいえ、Web画面に管理者パスワードが表示されるのはドキッとしますが、後からすぐに変えてしまえば済む話です。

「Status: Building 9% 」は仮想マシンのイメージをコピーしている時間と思われます。
約4-5分で完了します。

ところがBuildingが一度終わったにも関わらず、「Status: Building」のまま終了しない。これまでのLinuxだとこの後すぐに仮想マシンがPowerOnされて起動してくるのだが。何かのバグだろうか。

ちなみにRackaspaceでは、Building中も課金対象となるためこれはまずい。

仮想マシンのビルド

これでいつもだもBuildingが終了せずに莫大な費用を請求されては困ると（数時間であればそんなわけはありませんが）Supportに問い合わせ（チケットの発行）を書いていたら、15分後にBuildが終了しました。

Linuxとちがってwindows の場合、仮想マシンのクローンは、イメージをコピーした後に起動してSysrepを掛けて、再度Rebootしていたりするためでしょうか。

もう一点、問題点としてはWindowsはバックアップが提供されということです。

「Backups: Not available for Windows servers. 」

Xen上のWindowsではファイルシステムNTFSの静止点の問題でもあるのだろうか。ベータ版だからかもしれないが、正式版ではこれが改善されないといくらクラウドとはいえ本番利用は厳しいだろう。

The initial release of Cloud Servers Windows does not contain the following features:
backups and restores, resizing, rescue mode, API file injection, or SLAs.
We will be releasing these additional features once we finalize testing on them throughout the beta period.

よく読むとレターに記載がありました。バックアップ以外にもリストア（当然）、リサイズ、レスキューモード、API、SLAも含まれていないようだ。正式リリースでは改善されるもよう。

仮想マシンのコンソール

StatusがActiveになったようなので、早速Consoleタブをクリックして、仮想コンソールを起動してみましたが、残念ながらRackspaceのConsoleはJavascriptベースのためWindowsのGUIは表示されないようでした。

そうしたらどうやって起動したWindowsサーバを管理するかですが。

念のため割り当てられたグローバルIPにPingを売ったところ、Windowsサーバに通信可能なようでした。（ご存知の通りWindowsはデフォルトではPingには応答しないように設定されてます）

応答も400ms台とLinuxマシンとそれほど変わりません。

まさかと思いながらリモートデスクトップ(RDP)にて接続してみたらあっさりつながってしまいました。

仮想マシンへのリモートデスクトップ接続

サーバを追加した際に表示されたパスワードを入力したところログインすることができました。
無駄にセキュリティで固めるよりまずは使いやすさ優先。パスワード同様後からFirewallなり設定すればいいだけなので、それほど目くじら立てて祭り上げるほどではないかもしれない。
このくらいの割り切り感がクラウドサービスには必要なのかもしれない。
まぁ、デフォルトのパスワードやポート設定のまま運用してハッキングされてしまう素人さまはお断りというよりは、自己責任でという感じだろうか。

とにかく敷居は限りなくフラットで、バリアフリーといった感じである。

というわけで、このサーバは早速、削除しました。
（IPアドレスやパスワードを悪用と思っても、もうサーバはありません。仮想です。）

課金

以上、Windowsサーバの作成、リモートデスクトップへの接続、削除まで遊んでみて、約28分ほど使ってみましたが2 GB /80GB $ 0.16の半分、$0.07(=7円)ほどの料金で遊ぶことができました。

とにかく楽しい。こんなに小気味良くWindowsサーバが作れるのは本当にすばらしい。
そして、兎にも角にも日本ってやばいぞと思うばかりです。

とにかく、がんばらねば。

Hi there,

This is Blake Yeager, Lead Windows Project Manager over at The Rackspace Cloud. The team has been hard at work in the final stages of preparing the beta by testing with a select group of Rackspace partners. The feedback and input has been very positive and we are proud to announce it is now available. Please remember this is a beta so load your applications wisely, but do beat it up and send us your feedback so we can make it even better. Contact us here.

Features:
Cloud Servers for Windows contains many of the core features of the current Cloud Servers Linux product. The feature list includes adding/deleting servers on-demand, API access, rebuilding servers, console access, and the ability to add additional IPs.

The initial release of Cloud Servers Windows does not contain the following features:
backups and restores, resizing, rescue mode, API file injection, or SLAs.
We will be releasing these additional features once we finalize testing on them throughout the beta period.

Image Types:
The beta will contain the following 5 image types:

* Windows Server 2003 R2 Service Pack 2 Enterprise Edition 32-bit
* Windows Server 2003 R2 Service Pack 2 Enterprise Edition 64-bit
* Windows Server 2008 Service Pack 2 Enterprise Edition 32-bit
* Windows Server 2008 Service Pack 2 Enterprise Edition 64-bit
* Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition 64-bit

Pricing:
Our pricing for Cloud Servers Windows is highly competitive with other cloud services for Windows and often half as much:

Cloud Servers Windows -- Server Size Hourly Charge (RAM / Disk)

512 MB /20GB $ 0.04
1 GB /40GB $ 0.08
2 GB /80GB $ 0.16
4 GB /160GB $ 0.32
8 GB /320 GB $ 0.58
15.5 GB /640 GB $ 1.08

Microsoft Backed:
Cloud Servers for Windows is based on a Microsoft-supported hypervisor that is part of the Server Virtualization Validation Program. This means that:

* Customers can benefit from the support provided by Microsoft as part of the regular Windows Server technical support framework
* Customers can benefit from the support provided by Microsoft for subsequent service packs
* Customers will enjoy faster time-to-market releases of Windows versions on The Rackspace Cloud
* Rackspace has access to resources at Microsoft to expedite troubleshooting and resolution

Fanatical Support:
Although we will not initially be offering an SLA during the beta period, Cloud Servers Windows will be fully backed by the same team that is committed to providing Fanatical Support for all of our Cloud offerings. During our ramp up we've hired more technical experts who will be dedicated to supporting Cloud Servers Windows.

How do I sign-up?
For New Customers:
Please go to: www.rackspacecloud.com/signup and select a “Cloud Servers” account.

For Current Customers:
Follow this path in your control panel: Click Hosting, then Cloud Servers, then Add a Server, then Windows (tab), then Select your image.

We're all very excited about the beta release! If you have any questions, please contact us .

Thanks,
Blake Yeager