佐ノ山親方賭博疑惑、新潮から有力情報
日本相撲協会の特別調査委員会が27日、野球賭博に関与したなどと週刊新潮に報じられた佐ノ山親方(34=元大関千代大海)についての有力情報をつかんだ。情報提供を依頼していた週刊新潮編集部から、回答書を受け取り、調査委の長尾敏成委員(弁護士)が東京・両国国技館で担当記者から事情を聴いた。これで、さらなる調査が進行する見通しとなった。
特別調査委員会の長尾委員と、週刊新潮編集部員2人の面会は、午後2時から約50分間に及んだ。午後3時前、新潮社の2人が国技館を後にし、続いて長尾委員が出てきた。同委員は、国技館内の出来事には口をつぐみ「調査は継続しています、ということしか言えません」と話した。
週刊新潮編集部はこの後、次のようなコメントを出した。
特別調査委員会からの「調査依頼書」に対して、27日、回答書を提出いたしました。回答書では、違法賭博店の住所等について、報道機関として答えられる範囲で、具体的に調査委員会にお伝えしました。弊誌は、角界の浄化を目指した調査について、出来得る限りのご協力をしたいと考えております。
7月14日発売の週刊新潮は、佐ノ山親方が野球賭博に関与し、違法カジノにも通っていたと報じた。これを受け、調査委は同親方から事情聴取したが、関与否定の説明を受けた。16日には、記事は信用性を欠くとして「シロ」と認定した。
だが、21日発売の同誌で新情報が報じられ、再調査を決めた。23日付で編集部に送付した調査依頼書では、記事中の登場人物の連絡先など12項目を質問。結局、4項目について口頭や書面で回答を得られた。8項目は拒否され、そのうち3項目は条件付きで答える意向を伝えられたという。
相撲協会が週刊誌に情報提供を要求することが異例なら、応じることもまた異例。佐ノ山親方は、報道を完全否定し続けているが、これで調査が進展することは間違いない。調査委は「事案の解明に有益」として、週刊新潮側が提示した条件を検討する。「週刊新潮編集部から回答があった事実を含めて、事実関係の解明に取り組みます」との方針を発表した。
[2010年7月28日9時12分 紙面から]
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