里中李生の快楽主義の力

なぜ若者は「死刑」が好きなのですか

by Satonaka on 4月.08, 2010, ブログ

私は死刑反対論者です。

論者というほど論じませんがね。

殺人罪は死刑を含めて、極刑を考慮するべきだと思っているから、完全な反対論者ではない。宮崎勤とかね。殺人鬼だと判っている奴は死刑にしていいと思う。

中国の邦人の死刑に関して、ネット右翼の若者たちが、「大賛成」「早く死刑にしろ」と合唱している。

中国では、毎年、数千人の人が死刑にされる。

その中に冤罪があったら?

死刑の問題はそこなんですよ。

日本でも冤罪は多い。

中国や東南アジアに行ったら、知らない間に鞄に麻薬が入っていた、なんてよくある。それで拘束されて、死刑になったらどうしますか。

明日は我が身ですよ。

とにかく、ネットの若者たち(一部だと信じている)は、芸能人が罪を犯した時でも、すぐに、「死刑」という暴言を使う。命を軽く見てませんか。「死刑」「死ね」という暴力的な言葉が、日常的に見られる。

麻薬は確かにいけない。間接的に、誰かを死なせるかもしれない。

だけど、取り調べもろくにせずに死刑にするような大罪とも思えない。

「日本では死刑にならない」という福島みずほの言い回しは幼稚だったが、世界的に見ても、麻薬は死刑には相当しない。

死刑は中国の伝統みたいなものだから、その国に行ったら逆らえない。恐ろしいとしか言えない。

「死刑バンザイ」と言っているネット若者たちは、中国に旅行に行ったら、注意してください。


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