【ワシントン時事】インターネットの内部告発サイト「ウィキリークス」がアフガニスタン駐留米軍の機密文書9万点以上を入手、うち約7万5000点を公表した問題で、米政府は26日、米国の安全保障に危害を及ぼす可能性があるとして、同サイトを非難、情報の流出元を調査する姿勢を示した。
ギブズ大統領報道官は同日の記者会見で、「米軍部隊や米軍の協力者、米国民の安全を守っている人々に対し、非常に大きな害を及ぼす可能性がある」と指摘。情報の流出元に関して捜査を進めていると述べた。ただ、流出した文書に新たな情報はないとも付け加えた。
国防総省と国務省もウィキリークスの行為を非難している。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、イラク駐留米軍の攻撃映像や外交公電を同サイトに漏えいしたとして先に訴追されたブラッドリー・マニング陸軍上等兵の関与の可能性を米軍が調べていると報じた。
[時事通信社]