アフガン新事実は流出せず　機密文書で米大統領

　オバマ米大統領は２７日、ホワイトハウスで記者団に対し、ウェブサイト「ウィキリークス」に流出したアフガニスタン関連の米機密文書に新事実は含まれていないと述べ、重大な情報漏洩（ろうえい）ではないとの認識を示した。

　文書は、パキスタン情報当局とアフガン反政府武装勢力タリバンの密接な交流などに言及。オバマ氏は詳細への言及は避けながら、ブッシュ前政権によるアフガン軽視が原因だとして「だからこそ（同国への）関与を強めたのだ」と述べ、アフガン新戦略を遂行する重要性を訴えた。

　ギブズ大統領報道官も同日の定例会見で、ウィキリークスに掲載された機密文書の内容は、既に多数の政権当局者が公開の場で議論してきたことだと指摘した。また情報流出源について「特定されれば訴追される」との考えを示した。（共同）