東京

　刑法犯罪認知件数の都内ワーストワン脱却を目指す足立区と警視庁の第２回治安対策戦略会議が２６日開かれ、警視庁の山下史雄生活安全部長は会見で少年の非行防止に力を入れる方針を明らかにした。

　山下部長によると、警視庁の相談専門員が非行少年のもとを訪れる「出前型」支援を９月から実施する。従来のように少年や保護者からのＳＯＳを待つのでなく、同区内に活動拠点を置き「支援が必要な少年に積極的に声を掛けていく」という。少年へのカウンセリングを実施して、学校などの関係機関と連携して学習支援や就学・就労支援につなげる。

　同区内の１～６月の刑法犯罪認知件数は４８６６件と前年同期比で１０・１％減少し、新宿区の５２６８件を下回った。区民防犯の日の制定や「防犯カメラ車」の運用など治安対策の効果が表れたが、一方で少年の検挙・補導者数は５７８９人と前年同期比で３６・８％も増えた。【小泉大士】

〔都内版〕