スイス観光列車脱線事故 日本人遺族がジュネーブで会見 事故2日後の運行再開を批判
7月28日12時42分配信 フジテレビ
スイスの観光列車「氷河特急」の脱線事故で犠牲になった国本安子さん(64)の遺族が27日、ジュネーブで会見し、悲痛な思いを語った。死亡した国本安子さんの長男・尚さんは「わたしと弟が霊安室の中で対面したのですが、泣き崩れました。なんでこんなに早く、もうちょっと、もうちょっと人生を楽しんでほしかった」と話した。
次男・晃司さんは「(父の話では)急に岩が飛び込んできたくらいの衝撃があった。反応できるようなものではなかったと聞いています」と話した。
遺族は、「氷河特急」が事故から2日後に運行を再開したことについて、「正直ショックは受けた。感情的に『許せない』ということもあるが、それ以上に、事故が再び起きないのか」と鉄道会社の対応を批判した。
こうした中、スイスの事故調査当局は、30日に事故原因の暫定調査結果を発表することを決めた。
これまでに、列車の運転士が「レールが変形していた」と証言していて、レールの分析が原因特定の鍵とみられている。
最終更新:7月28日12時42分