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2010年1月16日(土曜日)

石川議員逮捕に絡んで、今こそ、「可視化法案」の審議を

石川知裕衆議院議員がいきなり逮捕された。
政治資金規正法虚偽記載の疑いだが、一般に考えれば、これだけの嫌疑で3人も逮捕することなどありえないことである。
私も10年ほど前に、政治資金規正法虚偽記載があったとして、当時の朝日新聞に写真入で報道されたことがあった。
単なる過ちだったので、すぐに修正申告をしてことなきを得た。
誰でも政治家であれば、1,2度は経験しているのではないだろうか。
石川君の場合、金額が大きいから逮捕したのだとすれば、鳩山総理の献金問題はそれ以上に金額は大きい。
もともと政治資金規正法は、政治家、立法府の金の流れの透明化を図る自浄努力を政治家立法府が法律にしたものである。
検察と小沢の対決の因縁があったとしても、司法がそこまで立法府に、あからさまに、そこまで介入するのは問題ではないだろうか。
民主党大会での鈴木宗男代議士の訴えは、自らの体験をもとにしたもので、心に迫るものがあり、弁護士である私にとっては深く刺さった。
私も若いころに苦い思い出がある。
弁護士を始めて間もないころ、刑事事件の弁護が楽しくて冤罪事件を扱いたかった。
ある県庁職員の贈収賄事件を奥様から依頼受け、毎日のように拘置所まで接見(面会)に行った。
本人が事実を強く否認するので、何とか無罪であることを明らかにしたかった。
あまりにも頻繁な私の接見を、押しとどめようとする刑事たちを振り払って接見した。
ところが、突然被疑者が、「先生、犬小屋に200万円を置いてあるので、そのお金を部屋の鏡台の下、さらに畳を剥いでその下に隠してくれと家内に言ってくれ」と言い出したのです。
私は、やはり業者からお金をいただいていたのだと無罪だと信じ込んで頑張っていたのにがっくりしました。
警察署の前で、不安そうに私の報告を待っている奥さんに、私はありのままにその事実を告げたのです。
最後に一言「そのようなことをしたら、証拠隠滅罪になりかねませんから注意してください」と付け加えておきました。
その翌日、いきなり刑事が5,6人で被疑者の自宅にきて、カメラで写真撮影しながら鏡台の畳を剥いで現場検証したのです。
奥さんは前夜、よほど主人の言う通りにしようかと考えたら眠れなかったそうです。
それでも最後の私の一言が気になって、そうしなかったのです。
その場で、鏡台の下から何も出てこなかったので、刑事は奥さんに「山田先生から何も聞かなかったか」とたずねたそうです。
すでに私(弁護士)の証拠隠滅罪での逮捕令状も用意していたそうで、後でそれを聞いて、ぞっとしました。
もしも、奥さんが犬小屋から200万円を鏡台の下に移していたら、私は逮捕されて、いくら争っても、証拠が明白だとして弁護士の資格を剥奪されていたことでしょう。
鈴木宗男が行った「警察、検察は怖いところで、狙ったらなんでもできる・・・」と話したのは本当のことなのです。
小沢一郎幹事長も、その官憲と戦うのですから大変です。
昨年17年間も無実の罪で拘留されていた菅家さんの話は記憶に新しいと思います。
刑事弁護に当たっていると捜査での菅家さんが述べているようなことは、よく聞くことなのです。
取調べの調書も私が刑事弁護をしているころは、手書きでしたが、今はワープロで署名もコピーで貼り付けも書き換えも簡単にできます。
これは恐ろしいことです。
私たち民主党は野党時代に、すべての検察、警察の取調べをビデオで記録してなければ、刑事裁判上では証拠として認められない趣旨の「取調べ可視化法案」を国会に提出しました。
今、コンビニでも、どこでも監視用のビデオが回っています。
先進国では、取調べのすべてをビデオで明らかにすることは、すでに常識です。
今回の小沢一郎の不動産購入資金に関する疑惑も、検察と小沢の対決としてマスコミは面白く例えているが、今こそ「可視化法案」を真剣に討議すべきときです。


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