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国際部隊が誤爆 50人超死亡

7月27日 5時56分

アフガニスタンで、現地に駐留する国際部隊が発射したロケット弾が民家を直撃し、女性や子供を含む住民50人以上が死亡する誤爆事件が起き、カルザイ大統領は「人道上、容認できない」と強く非難しました。

誤爆事件が起きたのはアフガニスタン南部のヘルマンド州で、今月23日に民家にロケット弾が直撃し、治安当局が調査を進めていました。アフガニスタン政府は26日、国際部隊による誤爆だったと断定したうえで、死亡者は女性や子どもを含む52人に上ることを明らかにしました。現地の州政府によりますと、犠牲になった住民らは、国際部隊と反政府武装勢力タリバンとの戦闘から逃れるため民家に避難していたところ、国際部隊の攻撃に巻き込まれたということです。カルザイ大統領は声明を出し、「人道上、決して容認できない」として、国際部隊を強く非難するとともに、民間人の犠牲者を出さないようあらためて訴えました。一方、国際部隊の報道官は「事件について確認できておらず、調査中だ」としています。アフガニスタンでは、これまでも国際部隊の誤爆などで民間人が犠牲になるケースが相次いでおり、住民の反発からタリバンが勢力を拡大する要因にもなっています。