(CNN) アフガニスタンのカルザイ大統領は26日、北大西洋条約機構(NATO)軍の攻撃により、同国ヘルマンド州サンギン地区の一般市民52人が死亡したとして、NATO軍を非難した。
NATO軍側は、反政府勢力以外の犠牲者を出したと断言できる材料はないとしている。
カルザイ大統領の執務室は、23日の攻撃でサンギン地区の村民が死亡したと発表した。大統領はNATO軍に対し、一般市民の犠牲者を出さないことを最優先課題とするよう要請した。
NATO軍が主導する国際治安支援部隊(ISAF)の報道官は、現時点で村民の死亡は確認されていないとしたうえで、アフガニスタン政府との合同調査を実施中であり、情報が得られ次第、公表すると述べた。
ISAFの声明によると、ISAFとアフガニスタン軍の合同軍は村から10キロ南の地点で合同作戦を行っており、反政府勢力から銃やロケット弾による攻撃を受けたため、ヘリコプター砲撃や精密誘導兵器で応戦したという。
また、ISAFはこの攻撃によりタリバーンの指揮官1人を含む6人の反政府勢力を殺害したと発表している。