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2次救急輪番制:来月3日間、空白 地域外に搬送へ--伊賀広域 /三重

 伊賀地域の3総合病院で実施している時間外2次救急の輪番制で、8月の救急体制に3日分の空白日が発生することが分かった。両市が26日、明らかにした。入院が必要な患者が発生した場合、津市など地域外の総合病院へ搬送されるという。

 空白日となるのは2、7、30日。いずれも本来は伊賀市立上野総合市民病院の担当日だが、同病院は8月から内科医が2人から1人に減少し、応援の非常勤医の日程調整もつかなかった。伊賀市によると、空白日を埋めるめどは立っていない。現在は、県内の総合病院などが加盟する県病院協会に調整を依頼しており、空白日は津、四日市、鈴鹿市内の総合病院などに受け入れられる見込み。

 内保博仁・伊賀市長は同日の記者会見で「伊賀市側に一番の責任があり、市民の皆さんに申し訳なく、おわびする」と陳謝。「当面は輪番制でしのぐしか手がなく、9月も同じような状況が予想される。県知事にも『責任をもって医師確保に協力を』と申し上げており、伊賀地域の安全安心のために努力したい」と述べた。

 同市によると、上野総合市民病院では現在、大阪府や滋賀県内の内科系医師3人が、非常勤医として輪番制を担当している。しかし、周辺病院はすべて医師不足で、常勤医としての医師招致が極めて難航しているという。

 亀井利克・名張市長は「空白日ができたのは残念。上野総合市民病院に非常勤医の確保の努力をいただいていたが、かなわなかった。空白日にご迷惑をかけないよう、(地域外の)連携している病院で対応できるようにしたい」と話した。【伝田賢史、宮地佳那子】

〔伊賀版〕

毎日新聞 2010年7月27日 地方版

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