事件直後の「スーパーナンペイ大和田店」を調べる捜査員=95年7月31日未明、東京都八王子市大和田町4丁目
事件直後に「スーパーナンペイ大和田店」2階事務所の出入り口付近を調べる捜査員=95年7月31日未明、東京都八王子市大和田町4丁目
東京都八王子市の「スーパーナンペイ大和田店」で1995年7月、アルバイトの高校生ら女性3人が射殺された事件は、30日で発生から15年がたつ。凶悪な銃器犯罪の象徴とされた事件。従来であれば公訴時効を迎えるところだったが、今年4月の刑事訴訟法改正で時効が撤廃され、容疑者割り出しに向けた警視庁の捜査が続く。
最大の物証は、矢吹さんと前田さんが縛られていた粘着テープから採取された被害者3人以外のDNA型だ。テープは犯人が持ち込んでおり、このDNA型は犯人のものの可能性が高い。当初検出されたのは個人識別能力が低いミトコンドリアDNAだったが、その後の鑑定技術の進歩で、核DNAが検出でき、格段に識別しやすくなった。
現場の2階事務所へ向かう外階段の手すりや事務所内からは、誰のものかわからない指紋や掌紋が10個以上見つかっている。犯人のものとみられる24.5〜26センチのスニーカーの跡もあり、犯人が事務所内を歩き回った様子がうかがえるという。
犯行時間は7月30日午後9時17分ごろ。事件直前、事務所西側の駐車場に不審な男が立っているのを複数の通行人が見ている。同20分ごろには、西側の路上から現場方向を見ている男の姿も目撃されている。
現場周辺では不審車両の目撃情報もあり、捜査本部はこのうち4件の情報を重要視している。(1)車幅灯をつけて20キロ前後で徐行しながら、店内をのぞき込む35歳前後の男(2)無灯火で駐車中の運転席にいた男(3)駐車中の無人の車(4)無灯火で走り去った車を運転していた25歳前後の男――などの証言で、いずれも白いセダンタイプの乗用車だったという=図参照。
捜査本部には「知人の暴力団関係者がやった」などといった情報が多数寄せられたが、容疑者特定には結びついていない。捜査対象はアジアや中東、南米系などの外国人にも及ぶ。