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早乙女愛さん急死…早すぎる51歳

 「女猫」(83年)の1シーン
 「女猫」(83年)の1シーン

 セクシーなルックスとボディーで清純派から肉体派まで幅広く活躍した元女優の早乙女愛さん(本名・瀬戸口さとみ)が20日午前3時51分(現地時間)、多臓器不全のため米国・シアトルの病院で死去していたことが26日、分かった。51歳だった。体調不良で11日に入院し、治療を続けていたが容体が急変したという。葬儀は近親者で済ませた。早乙女さんは、出産を機に芸能界を引退し、実業家の夫の仕事の関係で02年からシアトルで生活していた。

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 元所属事務所によると、米国シアトルで暮らしていた早乙女さんは「体がだるい」など体調不良を訴え、11日に米・シアトル市のワシントン大学病院に入院した。その後、容体が悪化し、回復することなく、20日に多臓器不全で亡くなった。具体的な病名は明かされていない。今年2月に電話で直接話をした関係者も突然の死に「元気でした。いつも変わらぬ様子だった」と驚きを隠せなかった。

 早乙女さんは、74年に梶原一騎原作の漫画「愛と誠」の映画化に際し、主演した西城秀樹の相手役として、4万人の応募の中から選ばれ、高校1年生でデビューした。劇中の純愛を貫く姿が反響を呼び、スターへと駆け上がった。

 この時、演じたヒロインの役名「早乙女愛」をそのまま芸名とし、清純派女優として活躍したが、24歳の時に日活ロマンポルノ「女猫」(83年)に主演。豊満なバストをトップまであらわにした大胆演技を披露し、清純派から肉体派への変ぼうぶりは大きな話題となった。その後は活動の幅も広がり、映画やテレビドラマで、さまざまな役を演じていた。

 私生活では、86年に実業家と結婚。出産を機に女優業を引退し、02年からは夫の仕事の都合でシアトルに居を移した。

 00年の阪本順治監督作品の「顔」「新・仁義なき戦い」が最後の出演作となったが、インパクトある演技、存在感から、かつての所属事務所には今でも出演オファーが寄せられていた。

 早すぎると惜しまれながら引退した早乙女さん。天国への旅立ちも、あまりに早すぎるものとなった。






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