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【プロ野球】さあみんな一緒にブラダンス 救セ主 8回同点弾2010年7月25日 紙面から
虎きっての飛ばし屋が本領を発揮だ。第2戦を全セの引き分けに持ち込ませたのは、阪神・ブラゼルが放った特大の一発。ここまで30本塁打のパワーを、新潟のファンにみせつけた。 8回。先頭で打席に立つと、2球目の140キロ直球をフルスイング。強振。打球は上空に浮かぶ月に届かんばかりの勢いで、一直線にバックスクリーン方向へ。中堅122メートルの外野フェンスを軽々と越えていった。 「しっかり打てたのでいったと思った」というブラゼル。初出場で臨んだ夢舞台で打った特大弾の味は格別だ。「初の球宴で打てたのは最高!」。そんなブラ砲をさらに喜ばせることがあった。 本塁生還後の一塁ベンチ前。目に写ったのはラミレス、阿部、和田といった本塁打王争いのライバルが笑顔で待っていた姿だった。目的はおなじみのパフォーマンスを一緒にするため。3人は城島や久保、藤川といった虎戦士とともに“ブラダンス”。球宴ならではの友情ダンスにブラゼルの胸は熱くなった。 「みんなでお祝いをしてくれたことは本塁打を打ったこと以上の思い出になる。本当に楽しい一瞬だったよ」。29人目の選手として滑り込んだ夢舞台。阪神の逆転Vにとって欠かせない大砲は、新潟の一戦を忘れることはないだろう。 (川越亮太)
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