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【プロ野球】球宴史上初 山崎が40代2戦連発2010年7月25日 紙面から
◇マツダオールスターゲームたそがれの空に快音が響いた。1−0の2回1死走者なし。楽天の山崎が前日の第1戦に続く特大ソロを左中間席に運んだ。年度をまたがない2試合連発は、球宴史上25人目。40歳代に限ると史上初の快挙を成し遂げた。 狙っていた。巨人の先発東野の初球、高めに浮いた146キロ速球を芯でとらえた。打球の行方を見届けると舌をぺろりと出して満面の笑み。「(2試合連発は)自分でも恐ろしい。昨日よりは当たりが薄かったけど、いい風が吹いていたのでね」。門田博光(ダイエー)が91年に43歳4カ月で記録した球宴最年長弾は、あと2年待たないと塗り替えることができないものの、連夜の“アラフォーアーチ”で、大先輩がなしえなかった偉業を果たした。 当初は指名打者で出場するはずだった。ところが試合前に一塁を予定していたロッテ金泰均が右太もも裏の張りで守備に就けないことが分かり、急きょ一塁手に。レギュラーシーズン中なら拒否反応を示していたかもしれないが、「ブラウン監督だったらイヤと言ってたかもしれないけど、よその(球団の梨田)監督に頼み込まれてはねぇ」。二つ返事で引き受けたという。この日は長男大貴君を球場に招待しており、父親の雄姿を見せたかったのかもしれない。 今年11月で42歳。44歳まで本塁打を量産し続けた先人・門田の記録は大いなる発奮材料だ。球宴最年長弾の更新については「43歳4カ月か…。あきらめの境地」と笑い飛ばしていたが、「一つは抜きたいと思っていた。勲章ができた」。有言実行で球宴初見参の新潟のファンを沸かせた。 シーズンの本塁打争いも首位オーティズ(ソフトバンク)とは5本差の18本。量産態勢を維持すれば、3年ぶり3度目の栄冠に輝く可能性は十分。40歳を超えても活躍を続ける“ミスター・エージレス”。自慢のパワーはますます健在だ。 (鶴田真也)
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