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【プロ野球】

グライ 後半戦から復帰 投壊巨人の救世主なるか!!

2010年7月26日 紙面から

ウオーミングアップするグライシンガー(右から2人目)の周りにクルーンが3人?実はクルーンが連れてきた子どもたちでした=ジャイアンツ球場で

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 右ひじ手術からの復活を目指す巨人のセス・グライシンガー投手(34)が、先発ローテーションの一角で後半戦から1軍復帰することが25日、確実になった。ジャイアンツ球場で行われた全体練習でシート打撃に登板。昇格のゴーサインをもらった。30日からの広島3連戦(マツダ)で今季初登板となる見込み。先発の軸として期待されていた外国人が、壊滅的な状況にある投手陣の救世主となるべく戻ってくる。

 炎天下のマウンドで、力を出し切った。直球、スライダー、チェンジアップ、カットボール、ツーシーム。すべての球種を試した。エドガー、谷、脇谷ら延べ20人と対戦。最後の方はバテて、被安打は10本を数えたものの、制球の良さは相変わらず。高橋からはチェンジアップで見逃し三振を奪った。計75球を振り返り、グライシンガーは「100%の時と比べると、今は90%くらい」。伊原ヘッドコーチは「良かったね。ローテには間違いなく入る。2軍ではもう投げさせない」と昇格を明言した。

 7月に入ってチームは16試合で総失点が100(1試合平均6・25)。東野を除いて安定感のある投手がいない危機的状況だけに、斎藤投手コーチは「(グライシンガーは)まだ完ぺきじゃない。だけど、他にいますか? 割り切っていくしかない」と見切り発車で起用する考えを明かした。

 17日のイースタン・リーグ西武戦で、既に実戦復帰は果たしている。あとは1軍の舞台で投げるだけ。グライシンガーは「すぐにでもチームの力になりたい。勝つことを求められるのは分かっている」と力を込めた。シーズンは残り57試合。欠けていた最後の1ピースがようやく埋まる。 (永山陽平)

 

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