カラバイヨ　イチと共演していた　現在放送中ＣＭ「ユンケル」で

　オリックスの新外国人に思わぬ前歴があったことが２６日、判明した。今月９日にＢＣリーグ・群馬から加入したカラバイヨ外野手（２６）が、イチロー（マリナーズ）とＣＭで共演していた。

　そのＣＭとはイチローが約１０年間出演し続けている佐藤製薬の栄養剤「ユンケル」で、５月から放映中の最新版。この日、広告代理店担当者が練習中のカラバイヨを訪ね、１９日のデビュー戦本塁打のお祝いにと、イチローも愛飲する１本３０００円の高級ユンケルを１００本贈呈した。

　経緯はこうだ。独立リーグ高知に所属していた昨年１０月、代理人から投球のできる外国人を探すＣＭオーディションがあることを聞いたカラバイヨはこれに応募。高層ビル建築現場の揺れる鉄骨の上でイチローと対戦する相手投手役を、見事３０人の応募者のなかから勝ち取った。撮影現場ではあこがれのイチローと対面し、声もかけられた。その後群馬に移籍して結果を残し、今月オリックス入りを果たした。

　するとデビュー戦本塁打のニュースを偶然見た当時のＣＭプロデューサーが、「あいつだ！！」とカラバイヨの“出世”に気付いたという。

　贈られたドリンクが１本３０００円と聞いたカラバイヨは「すごいね！！　イタダキマス」とニッコリ。球団からも将来性抜群のイケメンとして期待されているだけに、「いい成績を残して、また新しいＣＭのオファーがあれば」と、さらなるジャパニーズドリーム実現を誓っていた。

　　（宮崎厚志）