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【プロ野球】

竜虎斬って首位固めだ ゴン 内海 東野

2010年7月27日 紙面から

 首位・巨人がディッキー・ゴンザレス(31)、内海哲也(28)、東野峻(24)の先発3本柱3投手を竜虎に集中投入する。球宴明けの初カードとなる27日からの中日3連戦に加え1週間後には阪神との3連戦。“竜虎斬り”を3人に託し、首位固めを狙う。26日は長野オリンピックスタジアムで全体練習。先陣を切るゴンザレスも調整万全だ。

 腕が鳴る。自信がみなぎる。かげろうが立つ猛暑のグラウンドで、“開幕指名”を受けたゴンザレスが高らかに復活を誓った。「結果が出なかった時とは明らかに状態が違う。自分に自信がみなぎっている様子は妻にも分かるみたいだよ」。リラックスした雰囲気を漂わせる右腕は、5月4日以来の白星を渇望した。

 昨季15勝の実績も今となっては通用しない。勝ち星はわずか3つ。防御率は5・48。不調を表す数字には事欠かないが、そんな忌まわしい過去は頭から消した。「家族と時間を過ごすこともできたし前半戦のことを忘れることもできた」。球宴休みを有効活用。仕切り直しの一戦に備えてきた。

 今季中日戦は4度先発して3敗。すべての登板でイニング途中降板するなど防御率6・98と内容も悪い。しかし、そんなことを言ってられる状況ではない。阪神が0・5差でピタリと背中に張り付き、中日も3ゲーム差まで迫ってきた。この2チームを倒さなければ、リーグ4連覇はない。

 「戦い方のスタイルは変わらない。3点に抑えて、4点を取る」と話す原監督のコンセプトは先発が安定してこそ成立する。だからこそ、ライバルにゴン、内海、東野をぶつける。もちろん、ゴンザレスも自らの役割は理解している。「ここからが新しいシーズン。中日には好打者が何人もいるが和田には注意が必要だね」

 巨体を持て余していたゴンザレスにとっては、待ち望んでいた暑い夏。「体もすぐに温まるし、その状態も持続できる。それに伴って球の回転も良くなってきたよ」。昨季15勝右腕の復活とともに、原巨人が再び首位固めに入る。 (井上学)

 

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