オグリ追悼記帳１万２０２０人に　活躍に思い重ねる

　「芦毛の怪物」にさようなら―。今月３日に２５歳で死んだオグリキャップ追悼のため全国の１０競馬場に記帳台を設置したところ、１万２０２０人が記帳した。活躍したのはバブル経済の絶頂期。地方競馬出身のアイドルホースは、女性や若者の間にも競馬ブームを巻き起こした。記帳には多くのメッセージが添えられ、ともに同じ時代を歩んだファンの思いも浮かぶ。

　血統が良いわけではなく、１９８７年に岐阜県の笠松競馬でデビュー。好成績を挙げ、翌年中央競馬に移ると連戦連勝で一気に人気を集めた。

　５０代の女性は「地方競馬から出た馬はサラリーマンの夢。学歴なくても頑張っている人いるよ」と書き込んだ。

　記帳台は今月１０、１１、１７、１８日に設置されていた。１万２０２０人の記帳は２９日に北海道新冠町で開かれるお別れ会に届けられる。