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【コラム 撃戦記】

課題克服出来ていない

2010年7月26日

 調整試合にしては、大毅は苦戦した。3回に右ストレートでダウンを奪い、大差で文句のない完勝ではあったが、次戦が因縁の坂田戦であることを考えれば、感心できない内容だ。内容に工夫もなかったのも気になる。パンチ一発一発にはパワーアップが感じられた。左フックは得意とするだけに、さすがにうまく、破壊力も満点だ。だが、坂田に通じるかは疑問だ。

 ブランクを克服する調整試合の相手に反撃され、序盤のダウンを生かせなかったのは、課題を克服できていないことを露呈したのも同然。いろんなテクニックを試したい気持ちも分かるが、フルラウンドは余計だ。リングサイドで観戦した坂田を意識した“手の内隠し”なのか。

 スロースターターの坂田は、中盤から粘りを見せる特異な選手だ。単発な強打には屈しない技巧派でもある。大毅には坂田以上の精神力の強さが必要だ。 (格闘技評論家)

 

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