西武・大久保博元前２軍打撃コーチ（４３）が近日中にも解雇される可能性が高いことが２５日、分かった。すでに不適切な行為があった疑いがあるため２軍打撃コーチを解任されているが、最終的な処分はさらに厳しいものとなりそうだ。この日は所沢市内の西武第二球場で１、２軍合同練習が行われ、渡辺久信監督（４４）が大久保氏の問題に関して首脳陣、選手に異例の謝罪をした。
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首位を走るチームに衝撃を与えた大久保氏の処分は、極めて厳しいものとなりそうだ。
大久保氏は若手投手にアーリーワークを強制し、遅刻などで罰金を徴収した。これに若手投手が不満を訴えたことが引き金になり、雄星に暴行をしたとみられており、すでに２軍打撃コーチを解任され、２２日付で球団本部長付となっている。
球団では現在、選手らからの聞き取り調査を進めているが、大久保氏は０８年に知人女性を殴り、軽いけがをさせた疑いで書類送検され０９年３月に略式起訴された過去もあり、不祥事は今回で２度目。球団はコンプライアンス（法令順守）の強化を目指しており、そのまま解雇されることが濃厚となった。
この日は西武第二球場で１、２軍合同練習が行われた。練習後の首脳陣会議では渡辺監督が「結果的にいろんな人に迷惑をかけたから現場の責任者として冒頭で謝罪をした」と明かした。１軍監督に就任した０８年に大久保氏を１軍打撃コーチとして招へいした経緯もあるため指揮官の表情は険しく、練習中には選手にも同様の謝罪をした。
球団幹部による聞き取り調査は３日連続して行われており、この日は２軍選手が対象だった。調査結果や大久保氏の処分、内部調整が検討されている後任の２軍打撃コーチなどは近日中に発表される見込み。いずれにせよ、シーズン中にコーチが解雇されれば極めて異例の事態となる。