NHKの放送権料5億円は辞退
25日の臨時理事会では中止となったNHK生中継の放送権料約5億円を辞退することも決めた。村山弘義理事長代行(73)が「本日、NHKに対して放送権料を辞退したいと申し入れました」と明らかにした。理事会では村山代行が「任せてください」と提案し、各理事も了承した。
代行は就任2日後の6日にNHKを訪問し、生中継をお願いをした。しかし、世間の風当たりも強く、その日のうちに中止が決まった。53年にテレビ生中継が始まって以来初めてだった。4日の委員以下の親方による年寄総会では「中継を辞退すべき」「中継の場合は放送料を寄付すべき」などの声が出ていた。
NHKはダイジェストで録画放送したが、1場所分を全額辞退する。NHKとは08年4月に5年契約を結び、09年度決算の本場所放送収入は28億3102万円。1場所分は推定で約4億7000万円となる。
また、ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会の経過が報告され、暴力団排除や八百長相撲に罰則付き禁止規定を設ける案が出ていることが判明。暴力団との交際や違法賭博、週刊誌などで指摘されてきた八百長相撲に対し、違反者に懲戒を含めた処分を科す。
八百長と認められた力士に加え、その親方も処分対象となる。禁止規定に反する情報を得て理事長へ報告を怠った場合も処分される。奥島座長は「この案が協会に受け入れられないと、世間の理解を得られず、公益法人認定にも影響が出てくると思う」と話した。
[2010年7月26日9時33分 紙面から]
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