脱線 接近警報装置が作動せず
K10059635711_1007261318_1007261324
最新ニュースはNHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

脱線 接近警報装置が作動せず

7月26日 13時8分

神戸市の山陽新幹線のトンネルで保守用の車両どうしが衝突し、脱線した事故で、別の保守車両との距離が500メートルほどに近づくと警報で知らせる「接近警報装置」が作動していなかったことがわかり、JR西日本では原因を調べることにしています。

この事故は、今月22日、山陽新幹線の神戸市内のトンネルで、保守用の車両が別の保守車両に追突して脱線したものです。JR西日本によりますと、保守用の車両には、別の車両との距離がおよそ300メートルになると、警報が鳴って自動的にブレーキがかかる「衝突防止装置」のほかに、500メートルほどの距離に近づくと警報が鳴る「接近警報装置」が設置されています。しかし、JR西日本が運転していた作業員などから聞き取り調査をしたところ、今回の事故では「接近警報装置」が鳴らなかったと証言したということです。また、この装置は事故の15分ほど前には作動していましたが、事故のあと、追突した車両を調べたところ、装置に電源を供給するブレーカーが落ちていたことがわかりました。JR西日本は、今回の事故では「衝突防止装置」も正常に作動していなかったとしており、作動しなかった原因について、さらに詳しく調べています。