福岡県添田町の山本文男前町長(84)の辞職に伴う町長選に、同町の寺西明男副町長(60)も立候補を検討していることが22日、分かった。西日本新聞の取材に対し、寺西氏は「今はとにかく町を正常化することを考えている」と述べるにとどまったが、関係者によると近く正式に出馬表明するという。
寺西氏は同町出身。1974年に福岡県庁に入り、私学振興課長、大阪事務所長などを経て2007年4月から現職。
前町長のリコール(解職請求)を進めた町議らが出馬を要請。町議の一人は「行政経験が豊富で、町の難局を乗り越えるのに適任」と説明する。
同町長選は8月17日告示、同22日投開票の予定。これまで、会社員の山本文隆氏(62)が立候補を表明したほか、山本前町長も後援会に出馬意向を伝えた。
=2010/07/23付 西日本新聞朝刊=