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それでも不安な民主党政権

日曜日の選挙から一夜明けて、予想を上回る民主党の圧勝で、これで鳩山政権発足が確実となった。
成熟した民主主義国家としては、二大政党制も選挙による政権交代も必要なことだと思うし、国民としては喜ばしいことなのだろうけど、圧勝した民主党に対し少々・・・というか、かなり不安が残る。
今回、300議席を越える議席数を確保した民主党だが、どうもよくわからない人までが、もう民主党だというだけでどんどん当選しているが、彼らの中から、後になって次々ととんでもないことをやらかすのが続出し、国民の信頼を失い、次の選挙ではまた元の55年体制に逆戻りという悲観的なシナリオが予想できてしまうのだ。
自民党や公明党の議員が皆清廉とは言わないが、民主党議員は、議席数が100前後の時から、実に下らないことで世間を騒がせてきた。
卒業してもいないアメリカの大学を出たことをアピールして国際派を看板に掲げると言う経歴詐称が明るみに出たり、業務停止処分を食らった悪質マルチ商法の会社から政治献金を受けていたりと、「何でこんなのを公認したんだよ!」ってのが目立った。
その背景には、新興勢力である民主党の切実な人材不足があり、民主主義の原則が多数決である以上、どうしても議員の頭数を揃えなければならない事情があったのだろう。
自民党に比べて、世襲議員が少ない民主党では、親から受け継ぐ支持基盤がない議員が、どうしても選挙で勝つ為に、自分を誇張して宣伝したり、怪しげな業界団体支持を仰いだりしがちになるのだろう。
議員の世襲には反対だけど、その弊害として、それに対抗する非世襲議員が議員辞職しなければならないことえをやってしまったら本末転倒。
今回、前回の3倍近い数の「民主党の国会議員」が誕生したわけだが、恐らく公認の基準は前回以上に緩かったはずだし、単純に考えて彼らの内、後で問題を起こす議員も前回の3倍は覚悟すべきでしょう。
そうなったらまた、次回総選挙で、「やっぱり民主党なんかじゃダメだ」という機運が高まり、結局元の自民党一党独裁に逆戻り・・・という可能性も大いに有り得る。
日本に二大政党制が定着するには、まだ少し時間がかかりそうだけど、今回の選挙に「清き一票」を入れた国民の一人として、この結果が後の世にとって良い意味での転換期であることを願う。

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