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ちょっと嬉しいニュース

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フィギュアスケート強国日本の先駆者、伊藤みどりさんが再婚したらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090905-00000584-san-spo

何でも、最初の結婚が三ヶ月で破局したらしく、やっぱり「女王様」は、家庭的幸せを得るのが難しいのか?
と、彼女と同世代であり現役時代をずっと応援した身としては、影ながら心配していたものでした。
そういえば、みどりちゃんより4歳年上のカタリーナ・ビットも未だ独身だし、かのビールマンスピンの産みの親であるデニス・ビールマンも最近CS放送で近況が紹介されていたが、やはり独身らしい。確か年齢は40代半ばを過ぎているはず。
結婚することが必ずしも幸せで、結婚しない人は不幸とは思いたくないけど、元々両親が離婚して家庭的に恵まれなかったみどりちゃんに、今度こそ幸せな家庭を築いて欲しいと切に願っています。

もちろん、普通に結婚して幸せになったかつての銀盤の女王も存在する。
伊藤みどりのライバルであり、アルベールビルオリンピックの金メダリストのクリスティ・ヤマグチは、数年前にアイスホッケーの選手と結婚して子供を出産したそうだし、日本人二人目の元世界チャンピョン佐藤由香は、ペアを組んでいるアメリカ人のパートナーと結婚した。また、癌保険のCMでおなじみの、井上玲奈も、ペアのパートナーに氷上のプロポーズをされた話しはCMで有名。

気になるのは、これほど男女シングル共に日本のフィギュアが世界のトップを走るようになったにも関わらず、残り二つの種目であるペアとアイスダンスに関しては、全く世界で上位に入れないレベルであることと、そもそも世界大会に出場できるカップルが、二種目とも各一組づつという悲惨な状況。
しかもその二組とも純粋な日本人カップルではなく、アイスダンスのリード姉弟は、母親が日本人の米国とのハーフで、選手層の厚いアメリカでは代表になれないから日本国籍を選んだというのが本当のところらしい。
また、若手ペアの一組も女性の方は日本人だが、男性はカナダ人で、結成したカップルです。
かつて日本代表だった川口裕子は、何度か外国人の相手を変えてペアを結成したものの、ついにベストパートナーというべき現在の相手とめぐり会ったが、今度は逆に相手のロシア国籍を取得し、世界選手権でメダルを取り、ロシア代表としてオリンピックにのぞむ。
要するに、日本はオリンピックでメダルの可能性のある優秀な女子選手をロシアに取られてしまったのである。
また、同じようにかつて日本代表の女子シングルで国際大会への出場経験のある伊奈恭子も、米国籍を取得し、米国人をパートナー(こちたは恋人や夫婦ではなく男女関係はなし)としてぺアに転向して世界選手権、オリンピックで上位に入り、現在プロとして活躍している。

日本がなぜペアとアイスダンスが強化できないのかということには、主に二つの理由が考えられると言われています。
まず、前提として、この二種目は、どちらかと言えば女性よりも男性の能力によりチームの実力が左右される面が大きいとされています。
一つには、シングルの男子と違い、リフトなどの関係から、ペアとアイスダンスの男性には、ある一定以上の体格が求められること。
実際、この二種目の男性選手は、小柄でも身長が170cm代後半で、殆どが185cm前後の体格です。
そして、日本人でこのような身長と運動能力に恵まれた男子は、フィギュアスケートなどマイナーな競技には行かず、殆ど野球やサッカーに人材が流れてしまいます。
自然、男子の選手層が薄くなり、ビジュアル的にも欧米人に及ばない為、トップチームが誕生し難いということになります。
日ハムのダルビッシュや、室伏広治あたりがアメリカやカナダ、ドイツあたりに生まれていたら、案外、アイスダンスにスカウトされたかもしれません。(笑
もう一つは、女性をフォローし、包容力に欠ける日本人男性の気質にあると言われています。(ちなみに、中国のペアが強いのには、これとはまた別の理由があります)
その為、女性を真の意味で尊重し、二人で共に一つの芸術作品を創り上げるというレベルまで精神的に成熟した男性が少ないことが、日本のフィギュアで世界トップレベルの生粋の日本人ペアがなかなか生まれない原因なのではとの考え方もあります。

銀英の原作者に限らず、日本人男性には、本人も無自覚な女性蔑視がまだまだ根強いようです。
将来、現在の日本の至宝たる荒川静香、安藤美姫、浅田真央等優秀な女性達が、そろってアメリカ人やカナダ人を生涯の伴侶に選ぶようになる可能性も大いに有り得ると思っています。
本人達が幸せなら、どこの国の人と結婚しようが構わないとは思いますが、できれば、日本男児よ、もう少し強く、大きくなって欲しい。
一世代上の女からの切なる願いです。

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