「施設工事で町に損害」７町議が添田町長告発

　添田町の宿泊研修施設「林間休養休憩施設アドベンチャーセンター森の家」（休業中）のボイラー交換工事を巡り、町議７人は２０日、町に損害を与えたとして、山本文男町長（８４）を背任容疑で田川署に刑事告発した。

　同署は告発状の内容を検討して、受理するかどうか判断する。

　町議らによると、町は昨年度、新品との交換を計画していたが、山本町長は施工業者に対し、「（親族が経営する病院に）中古のボイラーがあるので、使用可能かどうか見てほしい」と依頼。その結果、「中古品を利用したことで新たな備品などが必要になり、新品と交換するより費用が高額になった」などと指摘し、「中古ボイラーを処分したいがための背任行為だった」と主張している。

　これに対し、山本町長は町を通じて、「町として何ら法的に違反することはなく、告発が受理されるようであれば誠に遺憾。（告発した）議員らに対し、名誉棄損を含め法的手段を検討したい」とのコメントを出した。