証言拒否の町長後援会幹部、添田町議会が告発へ

　福岡県添田町議会は２０日、臨時会を開き、同県町村会の贈収賄事件で公判中の山本文男町長（８４）の後援会幹部３人について、調査特別委員会（百条委）で証言を拒んだなどとして、地方自治法違反の疑いで刑事告発すると議決した。同日午後にも、県警田川署に告発状を提出する。

　山本町長の後援会は４月下旬、町長のリコール（解職請求）運動に反対するビラ約４５００枚を町内の各世帯に郵送。そのあて名書きに、町が管理する町民の個人情報が流用された疑いがあるとして、５月２０日に百条委が設置された。

　後援会幹部３人は百条委に証人として出席したが、「証言は拒否する」「告発されてもかまわない」などと発言。関係記録の提出にも応じなかったという。地方自治法では、証人が正当な理由もないのに出頭や証言、記録の提出を拒否すれば、議会は告発しなければならないと定めている。