夜空が明るくなるくらい輝く流星を見たときの驚き。
初めて真剣に誰かを愛したときの胸のうずき。
マイケル・ジャクソンの一周忌をはさむ『THIS IS IT』サード・ランを始めるにあたって、「音響のシネマシティ」が三たび音響のブラッシュアップに挑まねばならないのは、もはや「義務」といえよう。
もちろんお呼びしたのはセカンド・ランで“INVINCIBLE SOUND”を作り上げ、ファンと音響のプロフェッショナルから絶賛を浴びた、サウンド・スペース・コンポーザー井出祐昭さんと音響界の重鎮、増旭さん。
だが以前「無敵」とまで名乗ってしまったサウンドを、さらに研磨することなど果たして可能なのか?
「もっと、声を」
その言葉をコンパスに、果敢に航海に乗り出したふたりの冒険家は、困難を乗り越え、新しい世界を発見する。そこはまだ誰も足を踏み入れたことのない場所。
音を探しに行ったはずなのに、見つかったのはそれだけの括りには到底収まらないものだった。
この風景を描くのに、幾百もの言葉を探した。
だがどれも的確とは思えなかった。
どうしても言葉にできない「感覚」というものがある。
夜空が明るくなるくらい輝く流星を見たときの驚き。
初めて真剣に誰かを愛したときの胸のうずき。
華やかに名づける必要などないのではないか。
味わった人たちだけにわかる特権。虚飾を取り払った言葉。
"THE EXPERIENCE"
ジ・エクスペリエンス。あの体感。至高の体験。未知の知覚。
あなたにも、ぜひ共有してほしい。