計量後、ファイティングポーズをとる(左から)亀田大毅、ロセンド・ベガ=大阪市内(撮影・浜畑利郎)
隠すのは股(こ)間だけ!ボクシング3大世界前哨戦(25日・大阪府立体育会館)の計量が24日、大阪市内で計量が行われ、WBA世界フライ級王者・亀田大毅が、視察を予定している次期挑戦者・坂田健史(協栄)に包み隠さず自身のボクシングを披露することを明言した。挑戦者の目の前で王者として豪快なKOで前哨戦を飾る。一方、亀田興毅は契約体重の52・5キロでパスしたが、対戦相手サントスが1・4キロオーバーし、急きょ契約体重を53・9キロとして試合を行うことが決定した。また井岡一翔は48・9キロでパスした。
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王者としての自信に満ちあふれていた。今秋の初防衛戦の挑戦者・坂田が、25日に視察に訪れることに関して大毅は「生で見るのとテレビで見るのは全然違うからね。参考にしてくれたらいいと思うよ」と堂々たる発言をし、「何か隠すものは?」との問いには自らの股間を指さし「ここだけ」と笑わせた。
計量でも余裕いっぱいだった。今回はフライ級リミットよりも2・2キロ重い53キロ契約だった。最初の計量ではほんのわずかばかりオーバーし、その場ですぐにネックレスを外し計量をクリア。その際、測定する日本ボクシングコミッションの役員から下着を脱ぐことをすすめられたが、断固拒否した。
「ホテルを出る時は53キロちょうどやったのにおかしい。このネックレスはダイヤモンドがいっぱいついてるから重いんや。絶対にパンツは脱ぎたくない。みんなに見せたくない。女性にしか見せたくないから」。前哨戦を前にしてリラックスムードの大毅は「チャンピオンらしいボクシングをしたい」と締めくくった。
(2010年7月26日)