ここから本文エリア センター街活性化 産学で/神戸2010年07月24日
三宮センター街(神戸市中央区)の魅力を高めるため、商店街と学生らが手を組んで共同作戦を展開することになった。今後5年間、「神戸のメーンストリート」としての役割や将来像を探っていく。(加藤裕則) 今月9日、神戸・三宮センター街1丁目商店街振興組合の幹部6人と神戸大の建築学専攻の教員や学生ら20人が初めて顔を合わせた。両者を結びつけたのは企画会社「ランドカルテ」の小原あゆみ社長(40)。人通りは多いが「単なる通路と化している」(商店街幹部)という悩みも抱えるセンター街の活性化のため、産学連携を提案した。 テーマは「商店街を回遊し、買い物をしてもらうには何が必要か」。初回のこの日、学生らはセンター街の様子を事前に調べ、「2階部分のデッキがこの商店街の特徴なのに、全然利用されていない」と有効利用を提案した。 デッキはセンター街の南側にあり、幅約2メートル、延長約250メートルある。学生たちは、ここにベンチやテーブルを置いて休憩場所や喫茶スペースとして活用する案を提示した。商店街の幹部からは「2階の活用が、1階部分の売り上げにつながるようにしてほしい」「梅田に負けない仕掛けを」などの意見が出た。 振興組合の土井一三理事長(55)は「学生がここまで真剣にセンター街のことを考えてくれている。何よりもうれしい」と歓迎する。神戸大4年生の友渕貴之さん(22)は「商店街の人と協力を深め、何とか実現したい」と意気込む。今夏中にデッキ活用の計画概要を固める方針だ。 商店街と学生たちは今後、携帯端末を使った商品宣伝やイベント情報の提供、クリスマス時期の装飾などでも協力していく予定だ。
マイタウン兵庫
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