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JASMINE ライブレポート
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Live Report:平賀哲雄
Page Design:佐藤恵
THIS IS MY JUNGLE、THIS IS MY CITY、THIS IS MY WORLD、THIS IS MY STAGE……、ドラマティックにそれらのワードを映し出すスクリーン。次の瞬間、爆音で刻まれるビートと共にJASMINEと4人のダンサーが登場すると、1stツアーとしては規格外のリアクション。熱狂的な歓声が飛び交う。曲は『This Is Not A Game』。その胸の熱情を激しく燃やす為の、音楽に狂う為のダンスナンバーが叩き付けられていく。 「はじめまして!!こんばんは、JASMINEです!ありがとうございます!うわぁ〜緊張!」と小さい体を小刻みに揺らしてみせる彼女。この日初めて会った人は驚いたかもしれないが、この素直ともキュートとも天然とも言えるキャラクターが平常時のJASMINEである。しかしそこに爆音が鳴ると一瞬にしてモードチェンジ。日本人離れしたリズム感とエモーショナルな声で我々を圧倒、新曲『L.I.P.S.』では"JASMINE"のスペルのコール&レスポンスまでサラッと巻き起こしてしまう。また、海外ミュージシャンが属するバックバンドの音も徐々に熱を帯びていき、それに呼応するように彼女の声もテンションを高め、体を揺らさずにはいられないグルーヴが会場中に蔓延していく。 序盤、その表情と動きに若干の硬さを感じさせていたJASMINEだが、6曲目『Jealous』を歌い始めると自ずと体は躍動、気付けば全身全霊でその歌を表現するようになっていた。そして「きつい別れをした、その相手の歌」と『sad to say』、今ここにいる誰もが待ち望んでいたナンバーを披露。その胸の中にある苛立ちと愛情を爆発させる彼女の姿と、ピンク色のサイリウムがこの世界を切なくも鮮やかに照らす。同じく代表曲『No More』では客席に向けて、鏡に映った自分に向かって歌い叫んでいき、そのステージを僕らは真剣な眼差しで見つめていた。 鏡の中に閉じ込められたJASMINEは『dear my friend』で再びその姿を現し「ひとしれず 君は 君は 君は 君は 走り続ける」と真っ直ぐに熱い歌を響かせ、戦い続ける人々を讃え、癒し、鼓舞させる。そんな力あるメッセージソングを息もつかずに届ける姿に今日これまでで一番の拍手と歓声が贈られた。そして彼女が「夢に向かう気持ちをどうにかして言葉に出来ないかと思って作った曲」と紹介して歌い始めたのは『Dreamin'』。舞い降る光の中で、この上なく目映い音に包まれながら、驚異的なハイトーンボイスを響かせ、感動の渦を巻き起こしていく。 だからみんなは叫ぶ。彼女の名をひたすらに叫び続ける。まるで初めて音楽の魅力を知ったかのように彼女の歌声を求めていた。そしてステージに舞い戻ったJASMINEは、愉快なバンドメンバーとダンサーを紹介した後、笑顔を浮かべながら「夢じゃなかった」と口にした。本当に自分のファンがいる。そのことを今回のツアーで知れた喜びを、とにかく嬉しそうに語る。今夜のラストナンバーは『sad to say』。悲しい歌を今度はみんなで手を振り合いながら、光の中で披露していく。そしてすべてを歌い終え、とってもゴキゲンなJASMINEは「また来るからよ!!!」と飾りのない言葉を大声で叫び、みんなとの再会を約束するのであった。 |
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