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JASMINE―special interview―
JASMINE

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アルバムは、1曲目の「PRIDE」からかなりカッコいいんだけど、この曲はいつ頃書いたもの?

JASMINE:

これはアルバムの中で最後に書いた曲です。入り口の門代わりの曲ですね。アルバムを聴く人をジェット・コースターに乗せたとしたら、入り口のでっかい門が"ミシミシ"って開く感じなんですよ。だからそこは力強い印象にしたくて。

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"I was born in the平成"っていうリリックが特に印象的だよね?

JASMINE:

これはクラブでライヴをしてた頃に、「やめとけ昭和の考え」みたいなことを歌った曲があったんですね。「女のクセにこういうとこ来てライヴしてんじゃねーぜ」って言われてムカついた時があって、それでその時に女友達のラッパーと「1曲つくろうよ」ってなって、「男だ、女だ、みたいな昭和の考えはやめろ!」っていう曲を作ったんです。今回は、その時の勢いあまってる感じをスパイス・ポイントとして取り入れました。

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普段、Jeff Miyaharaさんと曲を書くことが多いけど、2人が共作する際のプロセスってどんな感じなの?

JASMINE:

どういう表情のトラックで、どういう色で、どういうことを伝えたくて、どういう流れ方で展開していくかをまず話し合うことから始めます。トラックの前にテーマが決まって、それを曲にしていく。作ってくうちに、まろやか過ぎたら「スパイス足してください」って言ったり、逆にシャキシャキ過ぎたら「刺を丸めてください」って言ったり。「雷落としてください」「トラックを歌詞にあわせたい」「ここのビート抜きたい」「ここの歌詞をたたせたいから、ここの音抜きたい」「ここの感覚を空けて、ちょっと躓く感じにしたい」とか、結構細かくお願いしますね。歌詞も結構トラックと同時進行でのせていく感じで。お互いのバランスをとりながら。個人的にはこのプロセスが一番楽しいですね。

―――

今回のアルバム収録曲全体を通して、こういうテーマにしたいっていうのは予めあったの?

JASMINE:

あんまり考えず、できるだけ全部違う感じにしたいっていうか。私の中に色んな"JASMINE"がいるんで、その"色々"を全部出したいと思って。これら14曲は、アルバムに入れるために作った曲ばかりなんですよ。ずっと"アルバム"っていうものをひとつの目標としてみてたので、デビュー前から。「パレットみたいなアルバムを作るぞ!」っていうヴィジョンがあって、それで1色1色、違う色の曲を書いていきました。

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新曲「Bad Girl」はどういう心境で書いた曲?

JASMINE:

「何について書こうかな?」って思った時に、"思春期の荒れててやさぐれてる時の事書いてないな"って思って。ずっと書くの難しいなって思ってたんですよ、あの頃の気持ちってなかなか言葉にできないよって。でもあの時、「今の気持ち絶対歌にする」って思ってたよなって考えて。あの時の自分と仲間、あの場の空気感をレペゼンしたいなっていうのもあったし。あの時抱えてた無謀な野望みたいなもの。そのフツフツと火を沸かしてるような感じを曲にしました。

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JASMINEは結構な"Bad Girl"だったの?

JASMINE:

マインドがですかね。例えるなら、"制服を着て、血まみれで、傷だらけなんだけど、チェーンで色んなものを引きずりながら一生懸命歩いていて、ピリピリしてるから、ちょっとツンってされたら即効キレてバコーン! みたいにチェーンを振りかざして"っていう。そういうイメージですかね(笑)。ものすごく弱いから、ものすごく強がってるみたいな。当時のことを思い出すと、それがパッとでてきましたね。今じゃ体験できないし、あの時の自分って色んな意味で素晴らしいなって思いました。中3〜高1ぐらいなんですけど、歌を中断してた時期なんですね。何かわかんないけど、部屋のものをグチャグチャにしたりして、次の日学校で「昨日さあ、超イライラして壁壊した」とか得意気に言ってました(笑)。

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歌詞にあるように、人から"Bad Girl"呼ばわりされた経験も?

JASMINE:

大人からは認めてもらえない、「おまえそのままじゃどこ行っても通用しないぞ」みたいに。私も心ではわかってるけど、「うるせー」みたいな。そんな中で"歌手になる"っていう夢があったことだけが、それを乗り越えられた唯一の理由で。「ヤバイねうちら、この先どうなるんだろうね?」って話を皆としながらも、自分は「ここから抜け出せるんだ!」ってことを証明したいなって思ってたんです。

―――

「dear my freind」はその頃つるんでた友達にむけて書いたもの? 誰か特定の人物なのかな?

JASMINE:

特定なんですけど、100%その子だけじゃなくて、あと何人か思い出しながら書きました。その反抗期を乗り越えて、今でも続いている関係の子達ですね。お互い仕事も始めて、前みたいに一緒にいられなくなるけど、お互いの頑張ってる姿を想像して、また頑張れるみたいなことがあって。その友達がこの間たまたま電話した時に、「あたし最近仕事に行ってないんだよね」って言って、「おいおいおい」って思って(笑)。高校生の時だったら「話あんだけどちょっと来て」って言って、「そういうのどうかと思う」って言えたんですけど、今はそうもいかなくて。そういう時にその気持ちをどうやって歌にできるかなって。その子も結構傷つきやすいから、「お客さんとかが面倒臭くて、転職しようかなって思ってる」って言うんですけど、「そんなこと言ったら、どこ行ってもそうだよ!」みたいな(笑)。それで、その友達と電話した何日か後に、私がクラブで酔ってたんですけど、偶然同じく酔ってるその子に会って! 何かわからないけど、お互い同じものを感じて、無言で抱き合いました。離れてても同じ事考えてんのかなって。実際、その子にこの曲聴かせたら泣いてましたね。

―――

今作で特に思い入れが強い曲ってある?

JASMINE:

「Jealous」ですね、歌ってて楽しいですし。歌詞も片思いしている自分についてで、片思いしてる時って楽しいじゃないですか? 私、両想いの経験があんまりないんですよ。両想いに踏み込めなくて。結構オクテなんで、態度に出せなくて。それで片思いで終了しちゃうっていう(苦笑)。すごい好きになっちゃうのが恐いと思うんですよ、後戻りできなくなるぐらい。方法がよくわからないし、ポジティヴには考えられない。だから、向こうからきてもらうように仕向ける作戦しかないですね(笑)。成功率はかなり低いんで、最近は諦めちゃってるんですよ、恋を。追いかけるのも面倒臭いから。曲を作るために恋愛したいなって思うんですけど、そこまでガーってはいれない。

―――

曲を聴いてると、恋愛体験が豊富な印象を持ったけどね。

JASMINE:

恋愛に聴こえるけどそうじゃない曲もあるんですよ。あとは、ひとつの恋から何曲も書かれてることもあるし。無理やり昔の恋から引っぱってきて書いたり。でも過去の方が、かえって客観視ができるので、冷静に判断できるんですよ。どこの角度から見たら良いかって。真っ最中だと、「ワッシャー」ってなっちゃうじゃないですか? 「私の気持ちー!」みたいに! だからそれよりは良いのかなって。まあそうなってる時に書いたことがないのでわからないですけど(笑)。

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デビューからの1年って長かった?

JASMINE:

あっという間だったんですけど、濃かったな。ジェット・コースター長かったです。一番のクライマックスは…ニーヨの前座のライヴですかね。あれは、危険でした(笑)。私のことほとんど知らない人たちがブワァーっていて、その前に立たされて歌うっていう。"アウェー"とはまさにこのことかっていう。もうガクガクですよ。

―――

でもその経験があったから、ZEPPツアーはやりやすかったんじゃないの?

JASMINE:

逆に責任感が必要だったので、楽ではなかったですね。ニーヨの時は責任感というよりも「失敗したくない」「自分が恥かきたくない」っていう感じだったんですけど、ZEPPツアーのときは「これだけいっぱいの人が自分ライヴを楽しみに観に来てくれてる」わけだから責任感が要されました。プレッシャーは大きかったですね。

―――

最近は英会話を習ってるみたいで?

JASMINE:

プロデューサーさんに「今後、音楽やってくうえで、YouTubeとかもあるから、聴く人が日本におさまらないから英語喋れたほうがためになるよ」って言われて。始めて半年ぐらいですけど、全然うまくなってる気がしない(苦笑)。

―――

英語の歌詞見る感じだと、結構レベル高いと思うけど?

JASMINE:

歌詞は、Jeffさんに訊いたり、お姉ちゃんが英語しゃべれるからお姉ちゃんに訊いたり、勉強したりして書いてます。一時期英語しゃべるのを諦めた時期があったんですけど、その時期に書いてた曲よりは上達したかもしれないですね。日本語と英語のバランスは、響きで判断してます。日本語ってあんまりストレートじゃない感じじゃないですか? なので、最後に英語でバキっと決めるっていうか。流れが持ってる表情によって、ここは日本語、ここは英語っていう風に。

―――

ちなみに、普段洋楽を聴くことが多いJASMINEが、共演したい洋楽アーティストは?

JASMINE:

誰だろう? ビート作ってもらったらやばいのはティンバランドやミッシーかな。言ったらもはやきりがないけど、意外な感じがいいかな。タイガとか? 彼同い年なんですよ。だから「頑張れ!」って思います。あ、あと、ニーヨには、酔っ払った時に「なんか一緒にやりたいね」って言ったんですけどね(笑)。

―――

さて、最後に、今日が七夕ということで、短冊に願いを書くなら何を書く?

JASMINE:

どうしよっかなぁ…。「もっと色んな人に聴いてもらえますように」ですね! 今後はサマソニ、それからツアーを予定してるんで。

 
インタビュー・文 / 猪俣ロミ

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