神戸
カンボジアの地雷原写真展 森山未來さん共同企画
カンボジアの地雷原で生きる人々の写真が壁面を埋め尽くす=神戸市中央区元町通6 |
カンボジアの「地雷原」で生きる人々の日常を切り取った写真展が、神戸市中央区元町通6のカレー店「ゲストプレイス・ルーシー」で開かれている。撮影したのは、地雷原を綿畑に変え、地雷被害者らの自立を支援している写真家の石井麻木さん(29)=東京都。神戸市出身で、高校時代から同店に通っていたという友人の俳優森山未來さん(25)と共同で企画した。
石井さんは昨春、仲間とNPO法人「地雷原を綿畑に!」を設立した。地雷を撤去し、その土地で綿を有機栽培。伝統技術で糸を紡ぎ、手織りした布を日本で売り、その収益を地雷被害者らに届ける活動に取り組む。
石井さんは写真で現地の状況を伝えようと、昨年11月から東京など5カ所で写真展を開いてきた。関西でも展示したいと考え、友人の森山さんに相談。森山さんと親交のあった同店オーナーの堀江斉さん(35)に2人で協力を依頼し、神戸での開催が実現した。
展示は同店2階の壁面を活用。義足で綿畑に分け入る男性や満面の笑顔をカメラに向ける子どもら、糸を紡ぐ片足を地雷で失った少年‐など、84枚が並ぶ。現地で感じたことを書きとめたメッセージもあり、「仕事もなく、すぐそばに地雷が埋まっている不安と向き合いながら、たくましく生きる彼らの笑顔を見てほしい」と石井さん。
森山さんの直筆メッセージなども展示されている。堀江さんは「ただ『かわいそう』と思うのではなく、精神的な病がまん延する日本での、自分の暮らしを見直すきっかけにもしてほしい」と話している。
午前11時半〜午後11時。月曜定休。同店TEL078・366・2880
(大月美佳)
(2010/07/23 09:15)
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