結成の言葉

「教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま」
結成のことば

昨夏の教科書採択ではなんとか扶桑社の中学校歴史・公民教科書をほとんどの地域で不採択に追い込むことができました。全国の様々な地域で不採択を求める声が挙げられたこともその大きな要因であったと思います。広島でも、「『つくる会』教科書の不採択を求める広島県民有志」という形で全県から賛同者が結集して各自治体教委への文書送付や要請行動を行いました。

しかしながら、「つくる会」側も「他の教科書会社の記述内容を後退させ、一定の成果を上げた」との声明を出したり、マスコミを利用して国立市や廿日市市など、きわどいところで不採択になった地域の教育委員会を名指しで攻撃するなど、二年後の小学校教科書採択(扶桑社も参入の見込み)に向けて教科書採択の状況は予断を許しません。

廿日市市では「つくる会」を支持する教育委員が再任されませんでしたが、それに対しても様々な攻撃が続いています。

自衛隊の戦時海外派兵が現実のものとなり、学校現場での「日の丸」「君が代」の強制など、教育が国家の恣意によって歪められようとしているこの時代にあって、これからますます市民の力量が問われることになるでしょう。一人よりも同じ思いの多くの市民が手をつなぎネットワークとして意見を述べていくことが市民の力となると考えています。

そこで、「『つくる会』教科書の不採択を求める広島県民有志」が再度集まって話し合った結果、教育基本法にいう「平和的な国家および社会の形成者としての子どもの育成」を実現していくために、教科書問題をはじめとする教育に関わる諸問題と継続的に取り組んでいく必要があることで一致をみました。

以上の経緯をふまえ、ここに「教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま」を結成するものです。

【共同代表】

金信煥、柴田もゆる、森島吉美

【呼びかけ人/順不同】

荒川純太郎、土井桂子、岡本三夫、藤井純子、吉野 誠、吉野和子、内海隆男、大庭宣尊、笹尾省二、金杉恭子、岡本 淳、牛尾節彦、浜田 拡、細田卓雄、太田武男、河手尚哉、秋田智佳子、林 辰也、石口俊一、森保俊三、栗栖豊樹、米田和子、米田一輝、橋本 真、久野成章、杉原公裕、舞田秀子、足立修一、外山佳昌、田上 剛、豊永恵三郎、山田忠文、堀ちず子、川原洋子、宮川裕行、郭 文鎬、横原由紀夫、加藤陽祐、駕屋晴治、由木栄司、土屋信三、中土勝雅、本庄 盛、切明 悟、下西さや子


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