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8.6ヒロシマ平和へのつどい2003
昨年の概要はこちら8.5広島集会世話人会へ
「8・6ヒロシマ平和へのつどい2003」報告が届いています。 瀬戸内新聞主筆 左党週一さん提供 主催者挨拶 木原省治さんが、主催者挨拶。 「有事法制・イラク派兵 日本も付き合うのか!「戦争中毒(あめりか)」 と命名した。日本は原爆を受けたのに。なぜ、アメリカに追従するのか。 という質問を受けてきた。ぐさりと来る。こう言う質問を受けないように、 したい。」 日本は戦争ができるような体制をつくってきた。湾岸戦争後は少しづつ、 9.11テロ後は、急激に進んでいる。 そして、イラク戦争への支持を行なった。これらは平和憲法やヒロシマの心への 攻撃だと考える。怒りを持って、戦争荷担政策を怒りをもって、改めさせないと 平和運動の存在意義が問われる」 としました。 とくに、あの扶桑社の教科書が、来春できる中学高校一貫校に、 導入されようとしており、ヒロシマが試される。 失業やリストラが横行している。これは絶望の反面、 怒りや憤りを生み出している。とくに若者の間に NO DUやイラク攻撃反対の声が広がっている ことに確信をもちたい。 ヒロシマ・ナガサキの意義を改めて確認し、決意を高めあって 運動に活かして欲しい。」 と激を飛ばしました。 ------------------------------------ ジャワッド・アルアリさん 続いてイラクからきた医師のアル・アリさんが御話ししました。 まず、ヒロシマと気持を共有している。大量破壊兵器を 無くそうとしている人と気持を共有したい。 戦争というのは非常に協力で破壊し尽くす。 この戦争の目的はイラクの石油であって、大量破壊兵器 ではない。イラクがそれを所有している証拠はない。」 と、アメリカの欺瞞を批判。 「この20世紀の間に、超大国は2度も悲劇を起こしている。 ひとつは被爆、そしてもうひとつは劣化ウラン使用だ」 としました。 湾岸戦争では、アメリカはDUを500トンから800トン、イラク 西部で300トンを使用している。 劣化ウラン弾の結果として非常に高い放射能が残っており、 深刻な状況にある」 としました。 そして、今、イラクでは、急激に悪性の病気が広がって います。「ガンの発症率はこの10年間で10倍になっている。 死亡率も19倍高くなっている。」 とのこと。 「1988年にはガン発症は10万にたいして11人だったのが、 2002年には123人も発症している。死亡も1988年には 340人が、2002年には6044人死亡している。 同じ家族の間でガンを発祥すること、独りの患者が 異なるガンを発祥している人がおり、戦争前には なかった。 独りの患者で3つ以上のガンを発症している人も いる。」 「にもかかわらず、アメリカは劣化ウラン弾は、 被害がないとしている。彼らは真実を告げていない」 と批判しました。 「影響は何億年も続く。禁止へ力を合わせよう」 と訴えました。 ------------------------------------------------------------------------ 森瀧春子さん 続いて、森滝春子さんが発言。 「イラクで治療も十分に出来ない中で苦しんでいるとき、 調査に行った。」 「アメリカよりの政府が出来たら、調査がしにくくなるし、 今行かないと実態が掴めないということもあり、「ヒロシマ 調査団」ということで行った」 調査団としては、尿や、土壌を採取して持ってかえリ、 専門機関に分析を委託しているそうです。 「今、27例の尿が採れている。アメリカは、劣化ウランの 深刻な影響はないとしている。川口外務大臣に至っては 「劣化ウラン弾が使用されたかどうか定かではない」 と、米軍発表まで無視している。」 とりあえず、戦車からのチリから、劣化ウランが検出された そうです。 「この調査結果が出来たときには、本格的に世界に 呼びかけて行き、国連などでしていくべきだ。 アメリカ主導でのABCC的な調査ではなくである。」 「冷房も何もなく、こどもたちは恐ろしい夜を迎え 亡くなっているので、支援は急務だ。それとともにイラクの ように徹底的な環境破壊を起こしてはならない。 第3の核使用を阻止したと思ってきたが、その思いは 昨年12月見たとき、揺らいでいる。 非人間性を暴き、核兵器とともに禁止していかねば ならない」 と訴えました。 ------------------------------------------------ 笹森恵子さん 笹森さんは13歳のとき被爆。 「建物疎開で、出ていた。B29が来たが、 爆弾を落とす事はなかった。 友達に何気なく、そのことを教えたが、 白いものが落ちてきて、あたりは 赤黒くなった。 段々視野が回復したが、何も聞こえず、 何も感じなかった。 お水をください、新本恵子です、を繰り返 していた。 奇跡的に両親に見つかり、奇跡的に 生還した。」 と体験を振り返ります。 「様々な被爆者団体が、陳情をするなどして いただいた御かげで、制度改善され、医師団 もきて、海外でも手当てを受けれるようになった。しかし、 手当てを受けるには日本へ行かねばならず、 日本へ行くのは長旅せねばならない。 被爆者はほとんど70歳以上で、病気で行けない人、 家庭の事情で行けない人もおり、 無理な人も多い。 そのことで、まったく不公平な事が起きる。」 と訴えました。 「アメリカは医療費が高くて大変」 と切実に訴えました。 そして 「被爆者はどこにいても被爆者」だと訴えました。 そして 「自分の足元に火がつかないと戦争の恐ろしさ に気付かない人が多い。命の大切さを自覚して欲しい」 と苦言を呈しました。 そして、 「戦争反対の人に出会う事は嬉しい。どうぞ頑張って下さい」 と出席者を励ましました。 ---------------------------------------------------- 田巻一彦さん ―――市民社会が構想する北東アジアの平和――― 「有事法やイラク新法など、憲法に対立する法体系といかに対決するか、 提起したい。」と前置き。 「有事法体系とは何かを考え、指導原理が大事になってくると 思う。「安全保障」が本当に「安全保障」かどうか、考えるべき。」 そして 「自国で勝手に出来ない。『国際法の支配』をまず受け入れる ことが大事。そして、自分たちが安全なだけでなく、他国も 安全であること、そして、自国民の人権だけでなく、 他国民の人権も守るようにしたい。」 としました。 そして 「これらの、原則に照らして、有事法制は安全保障に値しない。 政治的な文脈に照らして非常に危険なメッセージ=「アメリカの 予防先制攻撃を支持し、国際法の支配から飛び出ようとしている」 を発している。 なんとしても国際法の支配に立ち戻らせる。憲法を守れ、だけでなく、 国際法の支配へ戻らせないと行けない。」 そして、 「わたしたちは有事法制批判だけでなく、対抗的な構想していく ことだ。北東アジアに、北東アジアに多国間の安保の枠組 が必要。 疑惑はあるが、南北朝鮮は共同宣言で非核宣言をしている、 日本は非核三原則をもち、米中露が核保有を行なっている、 そこで、米中露が非核国(日本、韓国、北朝鮮)に 核攻撃をしないことを約束することが必要である。」 「NGOが問題を提起していく必要がある。 北東アジア非核地帯が必要だ。 また、通常戦力も削減も必要である。日本、韓国、 アメリカの軍事力が圧倒的であり、しかも 予防先制攻撃戦略によって動いているので 北朝鮮には非常に脅威である。 また、自衛官に不安が広がっているので、 自衛官との対話が必要である。 手を差し伸べようとする動き=自衛隊反戦ホットライン が出来ている。 強い反軍兵士を求めるのではなく、あるがままの 姿を受容する。 日本国憲法と自衛隊に忠誠を誓うという 宣誓を自衛隊員は入隊時にしている。 元自衛官の市長も政府に有事法廃案を もとめ、要望書を提出している。」 と提起。 さらに、自治体への働きかけについても提起。 「多くの人は、国家総動員法をイメージしている 人も多い。そう思ってしまったら、有事法ができたら 『刃向かえない』と思ってしまったらだめだ。 業務従事命令には罰則がない。これは自発的 な協力を期待している、と自衛隊HPにもある。 また、労働者が協力を拒否したら、罰せられないのか、 と追及している。 法人の内規の問題だ。と政府は答えている。 有事法は個別法に過ぎない。 これは、一方で、ある意味大変やばい。 戦争協力しなかったら、首になるかもしれない。 しかし、ここで、反戦運動は労働運動となる。 忘れてはならないのは、あくまで「自発的協力への 期待」であるということだ。 「戦争協力は拒否できるのだ」と考えながら、 労働運動と連携しながら、進めていきたいものだ」 としました。 日米安保と地位協定についても言及。 「起訴前の身柄引渡しを巡って決裂している。 この背景にはアメリカが「お前らはなにをしても 守ってやるから安心して戦え」と兵士に保障しようと していることがある。 例えば国際刑事裁判所問題では、米軍兵士 を訴追しないような、協定を各国と結ぶ事を 半ば強制している。 国際刑事裁判所への署名も撤回している。 国際人道法違反を免責しなければ戦争が 出来ない証拠だ。」 「リベリアへの多国籍軍派遣においては、 訴追されない、という条項をごり押ししている。 アメリカがあらゆる場面で自己の身勝手を 貫徹しようとしている」 とし、 「アメリカの独善的方針へ抵抗できる 力があれば、自治体があるだろう。」 本当に国際法の支配を考えるなら、地域から やると効果がある、と訴えました。 -------------------------------------------- ローレン・モレさん 続いて、ローレン・モレさんが登壇。 抗議の意味で、政府の研究所を退職し、現在 反核平和運動に取り組んでおられます。 「核廃絶の戦いはまったく終っておらず、核兵器への支出は 史上最高レベルになっている。」 と警告。 「何をすれば良いか、考えたい」 としました。 「アメリカ政府は、自分こそスーパーパワーだと しているが、2000万人の人が立ち上がり 『自分たちこそスーパーパワー』だと頑張っている。」 「コソボ・アフガン・イラク戦争はGODのため、 すなわち、金、石油、麻薬をもとめた 戦争だという人もいる。」 わたしは、アフガン空爆のとき、日本で始めて アメリカの反戦デモを知った。日本に来る度に アメリカのことについて多くを学んでいた。 アメリカではメディアが検閲されているに 等しい状況なのです。」 「それ以降、わたしは小さな町で話し合いを はじめることにした。 アメリカの反戦・反核のすばらしいところは、 小さな町で行なわれている反戦反核運動に みることができる」 としました。 「若者や小さな子供は失業のため、 軍隊にでも行かないとやっていけない 状況です。これを「経済的な徴兵制」 といってます。大学へ行く代わりに イラクの戦場へ行ってしまうのです。」 「アメリカの愛国者法に反対する条例も 可決している。」 アルケータ市では、DU反対の決議も出しており、 きくちゆみさんが積極的に支援してくれている。 ベリハムという、一万8千人の町では、弁護士も 反戦デモをしてくれている。アメリカでもそう 聞いたことがない。 カナダ国境の小さな町では、先住民も白人も 集って、大きな反戦広告を出している」 と地方都市での反戦運動を紹介しました。 「反戦運動のエネルギーになっていたのは 毎週様様なところで、様々な取り組みをした ところにエネルギーがあった。」 と振り返りました。 また、日本からの助け=外圧も 非常に励ましになったといいます。 1月のデモは、警察発表は5千人だったが、 ヘリで撮影したら、40万人はいたということです。 往年のジョン・ライズも来た。赤ちゃんを抱いた おかあさん、老人などありとあらゆる人が参加した そうです。 デモの中には興奮があった。 ただ、4月7日には何人か捕まって投獄されたそうです。 イラク戦争へ弾薬を積み出そうとしたときにデモを 行なったそうです。オークランド警察は木製やゴム製の 玉を打った上、逮捕したそうです。また、デモ隊でない 労働者まで逮捕されたそうです。これは州政府に よって計画されていた事だそうです。 今後、わたしたちは力をつけて行く必要だ、としました。 アメリカ・イギリスは決定的に孤立している。アメリカ政府は 戦争を起こしたがり、戦費を他の国に負わしたがっている としました。 日本は、米英によるイラク占領軍に加わるように 誘惑されている、としました。 そして、有事法は、アメリカの「自国安全確保計画」 などと同じことだと指摘しました。 地域で行動し、グローバルに考えようという原則を 確認しよう、また、あらゆる幅広いひとたちを 反戦運動に組織しようと、呼びかけました。 また、バークレー市では大企業によるコーヒーではなく、 いわゆるフェアトレードによるコーヒーを飲む運動が 起きているそうです。 また、どういうエネルギーを選択するかは、民主主義の 水準を図るものだ、としました。 また、全米に核実験による放射能が広がっている事。 乳がんの発生率が高くなっているそうです。 そして、DUがヒバクシャを世界化しています。 クエーカーの言い習わしである 「他者がいきられる様、自らはより少ない量で生きて行く」 とうことを紹介して、終了しました。 ---------------------------------------------------- 郭文鎬さん 在日韓国民主統一連合の郭文鎬さんが発言 「58年前に投下された核兵器が、いまピョンヤンや ソウルに投下されようとしている」 としました。 そして 「ブッシュ大統領には反核の声は届かず、 使おうという方向になっている」 としました。 そして 「強制連行された在日韓国人の二世として、 被爆二世として、また植民地政策によって 分断された民族の一員として、また、弾圧を 受けてきた在日同胞の一員として発言したい」 と語ります。 「9・17のピョンヤン宣言以降、チマチョゴリ 切り裂きや、銃弾撃ち込み等、攻撃が 続いており、ここまで来ると、関東大震災の事を 思い出さざるを得ない、」 と危機感を露わにしました。 そして、 「日本人の無知から来る問題が多い、 無知が偏見を生み、恐怖感が差別を 産んでおり、今のマスコミはそれを 助長している、過去の歴史と日朝 関係の不正常さを学ぶ必要がある」 という弁護士の言葉を紹介しました。 米上院で、覆面をした証言者が 誇張した表現をしている。 韓国の諜報院もそれを否定しているのにも かかわらず、日本のマスコミはうのみにしている、と 批判しました。 そして、恐怖を煽り、面白おかしく放送し、 頭の中に残って行く様にしている、 とマスコミを厳しく指弾しました。 張本選手に1975年広島市民球場で罵声を浴びせられた 事件があったそうです。その球場の状況には危機を感じる といいます。そして、いまやその何百倍ものの 恐怖を覚えざるを得ないといいます。 また、アメリカは挑発を繰り返しています。 カクさんは 「世界最大の大量破壊兵器を生産・輸出国だ。 そのアメリカが北朝鮮・イランを批判するとは へそが茶を沸かすような話しだ」 といいます。 韓国軍の統帥権が駐韓米軍の司令官 によって踏みにじられようとしているとも いいます。 一方で、女子中学生轢殺事件1周年の 抗議は大きかった。 そして、日本でも、アメリカに原爆投下の 責任を取らせる事が必要だ、報復ではなく、 アメリカに核を使用させないために必要だ、 といいます。 --------------------------------------------------- 羽熊直行さん 続いて、耳鼻科医師で反原発運動家である 羽熊直行さんが、発言。 「原発を無くさねば、原発をなくさないと いけない。インドの原爆は、カナダの原発の 核燃料から作られたのです」 と問題意識を述べました。 そして、上関原発問題について話しを進めました。 そして、過去の町長選挙・町議選挙について 「推進派との闘いではなく、中電との闘いだ」 といいます。 最初は、反対派は共産党1人だけでした。 しかし、次々と金が投入されたのにもかかわらず、 町議選では反対派が徐々に増えて行きました。 そして、中電は125億円の漁業補償金のうち、60億円を 前倒しで投入せざるを得ない、あるいは、 いい加減な環境アセスメントを提出し1時出しなおしになたっり りしています。 電源基本計画に組み入れられたのですが、町議選で は、6対8まで追い上げ。 今春の町長選でも負けましたが、加納町長の 後援会長(町議)が逮捕され、補選となりました。 3議席を7人で争いましたが、結局、残念ながら、 中電の票のうまい動かし方にしてやられたそう です。 しかし、負けつづけてはいるが良い戦いはしている と振り返りました。 ---------------------------------------------------- 最後に 最後にナガサキから舟越こういちさんから、 「ピースウィーク」の紹介がありました。 拉致に対する批判と、ミサイルへの脅威、を 強調する学生が多い、と教鞭をとる立場 から言います。 公正と信頼に立脚して、安全を守る、 世界人権宣言、ユネスコ憲章などを 改めて、第2次世界大戦の教訓を 思い起こし、日本の世論を沈静化しなければ ならない、といいます。 そして、現場に足を運び、反戦・反核を 強めねば、と決意を述べました。 そして、「市民による平和宣言」を 採択し、終りました。 ---------------------------------------------------- satoh shu-ich E-mail:hiroseto@f2.dion.ne.jp URL:http://www.h2.dion.ne.jp/~hiroseto/ 地域・平和・環境の広島瀬戸内新聞 |
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「9.11事態」を利用した「対テロ」アフガン戦争、イラク侵略戦争、
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「ヒロシマの今から過去を見て回る会」の戸村です。 私どもが、8月5日〜7日にかけて行う、「原爆遺跡・軍都広島フィールドワー ク」、申し込み状況と変更についてお知らせします。 (1)8月5日午後、「平和公園碑めぐり」申し込み多すぎ、締め切りました。 (2)8月5日午後、「米軍岩国基地コース」まだ数名乗れます。 (3)8月6日午前、「広島城周辺徒歩コース」申し込み多すぎ、締め切りました。 (4)8月6日午後「宇品、比治山自動車コース」、発表してすぐに、27名の席が 満員になったので、締め切っていましたが、どうしても乗りたい、という方がかなり 出たため、本日思い切って、マイクロバス、もう1台増車しました。定員27名は5 4名に変更。あと20名さらに追加募集します。 (5)8月7日「広島湾スタディクルージング」、船が大きいため、まだ充分余裕が あります。年に1度しか持てない希少自信企画ですので、どんどん申し込んで下さ い。 詳しい内容は下記ホームページに発表しています・ 「ヒロシマの今から過去を見て回る会」世話人 戸村良人 E メ-ル simoiti1329@do.enjoy.ne.jp http://ww3.enjoy.ne.jp/~simoiti1329 「ヒロシマの今から過去を見て回る会」ホームページ |