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地上デジタル放送(地デジ)完全移行まで、24日でちょうど1年。都内のホテルでは地デジ推進の関係者が集まり、「日本全国 地デジカ大作戦」が開催され、完全移行に向けてのアピールが行われた。今年3月時点で地デジ対応受信機の世帯普及率は8割を超えたが、電波受信が難しい「ビル陰」対策の遅れなど、残された課題は多い。テレビが見られなくなる「地デジ難民」にならないためにはどうすればいいのか―さまざまな疑問を検証する。
そもそも、〈1〉なぜ地デジ移行が必要なのか。そのメリットは何なのだろうか。
A デジタル化すると情報が圧縮できるため、空いた周波数を携帯電話に振り分けるなど電波が有効活用できる。さらには高画質、高音質を楽しむことも可能になる。また、気象や行楽情報などを見られるデータ放送、クイズ番組に生で参加できる双方番組、一つのチャンネルで複数の番組が放送されるマルチ編成など、新しい機能が利用できる。
では、〈2〉どうしたら地デジ放送が見られるのか。
A 従来のアナログテレビで見る場合、専用のチューナーとUHFアンテナが必要。デジタル対応テレビを購入してもアンテナは要る。既にアンテナが設置されている場合でも、地域によっては向きの調整などが必要だ。ケーブルテレビサービスに加入する方法もある。
移行まで1年。〈3〉現在の普及状況は。
A 地デジに対応した受信機の世帯普及率は3月時点で83・8%。ただし、受信機を持っていてもアンテナなどの環境が整っていない世帯が全体の5%あり、地デジを視聴できない未対応世帯は全国約5000万世帯のうち、約1100万世帯に上る。
今後、〈4〉残された課題は。
A 山間部やビル陰の受信障害対策、低所得者層への普及などがある。普及率が100%になるかは、決して「楽観できない」(総務省幹部)状況だ。
では、〈5〉改善のための対策はあるのか。
A 総務省はビル陰などで生じた難視聴エリアに共同アンテナ設置を促すほか、低所得者対策として生活保護世帯などを対象にチューナーの無償給付を進めている。テレビ各局は今後、告知番組を増やす方針だ。
来年7月24日になると、〈6〉完全にアナログ放送を視聴できなくなるのか。
A 01年の電波法改正で、アナログ放送による周波数の使用を10年以内に停止することが決定。原口一博総務相は「延期の選択肢は今はまったく考えてない」と強調する。テレビ各局も多額の追加費用が発生することから延期に反対している。
一方で、〈7〉サポート状況はどうなっているのか。
A 総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)は全国で相談会、高齢者宅への戸別訪問、電話で対応を行っている。(電)0570・070101となっている。
◆サブちゃん熱唱、欽ちゃんもPR この日、都内のホテルで行われた関係者の集いには普及推進キャラクターのSMAP・草ナギ剛(36)、「地デジ化応援隊」を務める歌手・北島三郎(73)、タレントの萩本欽一(69)らが集まった。デビュー前から萩本にお世話になっていたという草ナギは「萩本さんの前で(司会をするのは)緊張もするし、不思議な感じです」。北島は自ら作曲した「地デジで元気!音頭」を熱唱。その後は銀座をパレードし、沿道の買い物客らに地デジ対応をPRした。
◆全国に先駆けてアナログを終了 地デジの先行モデル地区となっている石川県珠洲市は、全国に先駆けてこの日正午、アナログ放送を終了した。同市の多目的ホールでは12台のテレビでアナログ放送とデジタル放送の画面を流し、正午の10秒前からカウントダウンを開始。放送停止の瞬間、アナログ放送だけが「砂嵐」の画面となり、会場から大きな拍手がわき起こった。この様子は東京にも中継され、「感動しました。胸が熱くなった」と北島三郎。
(2010年7月25日06時00分 スポーツ報知)
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