親方のオブザーバーを承認…独立委

　２４日に両国国技館で開かれた協会に改革案を提言する「ガバナンス（統治）の整備に関する独立委員会」では、前回の会合で却下した協会内部の親方をオブザーバーとしての出席を一転、承認することになった。１１人の委員の意見が分かれて多数決による決議となり、協会内部の親方の出席を認める方針が６対５で賛成多数となった。

　賛成したワタミ会長の渡辺美樹委員（５０）は「協会を巻き込んでいかないと…全面否定はダメ。親方だけでなく力士の意見も聞くことになりました」と明かした。次回３１日の委員会で５つの一門から代表の親方が１人ずつ出席する。さらにその後の８月１２日の委員会でも同様に、各一門から代表する力士がオブザーバーとして参加することになった。

　また、反社会的勢力との関係の断絶に協会内外の人材による協議会を設置し、対策を練る方針も固めた。今後は内外が一体となって不祥事の断絶へ議論を深めていくことになる。