使用ソフト:フォトショップ5
始めに::::
パソコンでする作業は、アナログで言う『トーン貼り』と『ベタ塗り』と『セリフ入れ』と『枠線』の4点です。
それ以外の『ペン入れ』と『ツヤベタ(黒髪のこと)』は原稿に描いていることが前提です。
理由は線画から作業できるほど私のパソコンが高機能でないので・・・。(´Д`)
あと、線画だけでも原稿がある方がデータが飛んだ時のことを考えると心持ち安心しますので・・・。
勿論フォトショップでツヤベタした方が都合の良い方は、ペン入れだけでも良いと思います。
私はソフトでツヤベタする自信がなかったので原稿にツヤベタをしました〜。
ペン入れとツヤベタだけしておくと、データで処理したのに印刷するとアナログっぽく見えます。
それでは、データ処理の手順を説明致します。
<手順>--------------------------------------------------------------------------------
(1)原稿用紙をグレースケールの600dpi以上でスキャンする。
(2)原稿用紙に合わせて解像度のプリントサイズ幅を変更する(A5印刷だと大体幅17cmでOKです。)→色調補正をする。
※プリントサイズの解像度とタチキリや枠線範囲のガイドラインが入ったデータ用原稿用紙テンプレートがあると便利です。私は17cmに解像度を下げてからテンプレートに画像をペーストして名前をつけて保存しています。テンプレートは印刷屋サイトからダウンロードしました。 →緑陽社の「作成資料」の「データ用原稿用紙」
※色調補正は、黒の線がッハッキリ見えるように、ボヤケやペン入れした線以外が消えるように調整する。
シャープすぎるかな?と思うかもしれませんが、印刷すると問題無かったです。気になる場合は一度印刷してみて線の状態を確かめてみるのも良いかと思います。
(3)スキャン原稿のゴミ処理をする。
1.空白スペースが広い場所は選択範囲ツールで適当に範囲を取りバックスペースキーで一括に処理する。
2.それが終わると画面を拡大して細かくゴミを取っていく。(これが一番大変な作業でした・・・。)
(4)線画を抽出して色塗りをする。(以下は私が行なってる抽出方法です。)
1.画像を全体コピーして、新規レイヤーを1枚作る
(「選択範囲」→「すべてを選択」→「編集」→「コピー」→「レイヤー」→「新規レイヤー」→「レイヤー」)
2.新規レイヤーを選んでる状態で、クイックマスクを使用する。↓ツールボックスの赤の場所をクリックする
3.新規レイヤーにコピー画像をペーストする。「編集」→「ペースト」
4.クイックマスクの解除をする。↓ツールボックスの青の場所をクリックする。線画に沿って選択範囲が出ればOK。
5.「選択範囲」→「選択範囲を反転」→線画のカラーを選んでから「編集」→「塗りつぶし」→「選択範囲」→「選択を解除」
これで線だけが新規レイヤーに抽出されたと思います。
あとはレイヤーウィンドの「背景」画像を全体指定してデリートして下さい。
(5)線画抽出レイヤーの下に新規レイヤーを作り、色塗りをする。
※色は、印刷によってかなり濃くなる場合があるので、薄めの色を塗る事を推奨です。
(6)色塗りが完了したら画像を統合する。
(7)モードをグレースケールからモノクロ2階調へ変更する。
1.「イメージ」→「モード」→「モノクロ2階調」→「出力600pixels/inch」の「ハーフトーンスクリーン」を指定してOK
2.線数「60line/cm」の角度「45°」の網点形状「円」を指定してOK
(8)セリフを入れる。私は大体80ピクセルを標準にしてます。70〜80が標準の大きさですかね。
※フォントに太文字がなければ、普通のMS明朝で文字を打ち、「編集」→”境界線を描く”で2ピクセル、で指定すると文字が太くなります。太さはお好みで。
(9)枠線を引く。16ピクセルで線を引いてます。これもお好みで。(枠線は線抽出後ならいつでも引いて良いと思います。勿論原稿でキチっと引いてるなら引かなくても良いです。私は原稿では細い線で大体の感覚で引いてるので要枠線です/笑)
以上で原稿作成の完成です。
私の場合は、まず色調補正を全枚数かけて、その次に全枚数のゴミ処理をして、それが終われば線画を抽出して色塗りをしております。
同じ作業を一括でした方が均一な仕上がりになると思います。
あとデジタルトーンを配布しているサイトがあるので、それを利用すると尚アナログっぽくなると思います。