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村崎さん殺害 危険潜むネット 一方的恨み、情報うのみ…検索して自宅へ (2/2ページ)
このニュースのトピックス:ネット犯罪
氾濫(はんらん)
「住所は(インターネット掲示板の)2ちゃんねるで調べた」。男はこう供述した。村崎さんと同居する女性は漫画家で、事務所の所在地として自宅を公表していた。
日本保健医療大教授(犯罪心理学)の作田明氏は「住所などがネットに広がれば消えることはなく、規制を尽くしても情報検索はできる。不確定な情報に影響を受けて犯行に及ぶ可能性もある」と指摘する。
実際、国際政治学者の藤井厳喜さん(57)をネット掲示板で中傷したとして今月23日、警視庁に逮捕された男(23)は「2ちゃんねるに記載された(藤井さんの)思想が気に入らなかった」と供述。昨年10月に民主党本部に木刀を持った男が侵入した事件でも、男は「ネット上の民主党批判に触発された」と語った。
警視庁幹部は「ネットに氾濫する情報をうのみにして触発されるケースは把握が困難で、要人テロにもつながりかねない。こうしたトラブルは今後も発生が予測され対策が必要だ」と警戒を強めている。
村崎さんと対談した作家の唐沢俊一氏は、自身のホームページで「ネット上にどれだけ人の命を軽んじる発言、脅迫としかとれない発言が蔓延(まんえん)しているか。第二、第三の彼を出してはいけない」とコメントした。