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【社会】

熱中症、関東で17人死亡 「こまめに水分を」

2010年7月25日 朝刊

 厳しい暑さとなった二十四日、関東地方では、熱中症とみられる症状で、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城の各県で少なくとも十七人が死亡したことが確認された。各自治体などは、こまめに水分補給するなどの予防策を取るよう呼び掛けている。

 埼玉県では十一人の死亡が確認された。県警によると、同日午前八時三十五分ごろ、さいたま市北区の無職男性(84)方で、妻(81)が寝室のベッドで死亡しているのを訪問した介護ヘルパーの女性が発見した。男性によると、「妻はエアコンが嫌いでスイッチを入れていなかった」という。

 宅配業者が死亡しているのを見つけた同県戸田市の無職女性(94)など、犠牲者は大半が高齢者で、多くは自宅で亡くなった。

 千葉県警によると、同県松戸市で、八十三歳と七十五歳のいずれも一人暮らしの女性が熱中症とみられる症状で死亡した。

 群馬県大泉町でも一人暮らしの女性(89)が自宅で車いすに座ったまま死亡しているのを、親族が見つけた。

 栃木県茂木町では、畑で女性(75)が農作業中に倒れ、病院に運ばれたが、間もなく死亡した。

 茨城県つくば市では、女性(84)が自宅のベッドの下に倒れているのを、帰宅した家族が見つけ、病院に搬送されたが、熱中症による死亡が確認された。

    ◇

 東京消防庁によると、都内では二十四日午後十時までに、熱中症とみられる男性八十五人、女性三十七人の計百二十二人が救急搬送された。

 このうち品川区の男性(55)が散歩から帰宅した直後に倒れるなど、男女十五人が重症となった。

 

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