興毅の対戦相手　減量失敗１・４キロオーバー

亀田興毅は計量をクリアしムキムキポーズ Photo By スポニチ

　興毅の対戦相手が失態を演じた。ボクシング前ＷＢＣ世界フライ級王者の亀田興毅（亀田）の再起戦ノンタイトル１０回戦（２５日・大阪府立体育会館）の前日計量が２４日、大阪市内のスポニチプラザで行われ、サントスは５３・９キロとリミット５２・５キロの契約体重を１・４キロもオーバー。日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）を交えた協議の末、リミットを５３・９キロに変更する異例の措置がとられた。

　サントスはこの日早朝、成田空港着の航空機でメキシコから来日。約２８時間かけて大阪入りしたが「飛行機に乗る前は１キロオーバーだった。それから水しか飲んでいないのに…」と言い訳した。中止の可能性もあったが、５２・５キロでパスした興毅が「向こうが“体重が落ちん”と言っている以上、こっちが折れるしかない」と対戦を受け入れたため最悪の事態は免れた。

　移動の負担はあったとはいえ、ウエートを守るのはボクサーとして最低限のマナー。サントスには試合当日にも再計量が課されることになった。ＪＢＣは健康管理の面から、食事による体重増加分を踏まえて５８・２キロをオーバーした場合は試合を中止するとした。

[ 2010年07月25日 ]